2019年8月24日 みんなで守ろう優しい自然と水辺環境

ID番号 N8808

更新日:2020年01月15日

暮らしの掃除屋「マイエンザ」を知る

<市民スタッフ 三鬼一朗>
安全無害な微生物の力を利用した「暮らしの掃除屋・マイエンザ」の効果を知り、実際に作ってみる講習会が8月24日、蟹甲町のエコドーム(中央環境センター)で開かれました。参加した親子連れら20人の皆さんは、環境にも体にもやさしい魔法の水に心を奪われているようでした。

天白川の水辺環境を説明する環境改善の会・山口実行委員

天白川の水辺環境を説明する環境改善の会・山口実行委員

「暮らしの掃除屋」とも、「魔法の水」ともいわれるマイエンザは、乳酸菌や納豆菌など、身近にある食料品の微生物を組み合わせて作った環境浄化の微生物です。愛媛県工業技術センターで開発され、微生物の分解力によって、汚れた生活排水をきれいにする安全無害な液体です。台所などで使うことにより汚泥を減らしたりするだけでなく、排水口から流れた水は水路や下水管などの微生物も元気にし、やがて川や海に流れ込んで生態系を豊かにしていくということです。
日進市では天白川の浄化推進活動を続けている「環境改善推進の会」(梅村隆代表)が8年前にマイエンザのワークショップをスタートさせました。平成28年度からは日進市環境まちづくりの「ESD事業」として、微生物活性酵素を活用した環境改善の啓発に取り組んでいます。

砂糖やイースト菌、ヨーグルトを混ぜ合わせます

砂糖やイースト菌、ヨーグルトを混ぜ合わせます

砂糖やイースト菌、ヨーグルトを混ぜ合わせます

  

納豆一粒と水道水を加えてペットボトルに移します

納豆一粒と水道水を加えてペットボトルに移します

講習会の初めに「環境改善推進の会」実行委員・山口倝示さんが、米野木町三ケ峯を源流とし伊勢湾に注ぐ総延長23kmの天白川について、水辺の環境をビデオで解説しました。「市民の宝物である天白川にどんな生活排水がどう流れ込んでいるかを知ってください」と山口さん。川の汚れの70%が家庭などの雑排水で、これをいかに少なく、きれいにするかで環境は大きく変わると話し、川に水を流す人の留意点を説きました。
そして山口さんは生活雑排水を環境にやさしい水に変える「魔法の水」(マイエンザ)の基本を説明し、講習会はワークショップに移ります。参加者はペットボトルにヨーグルト、イースト菌、砂糖、納豆の順番で入れ、水道水を加えてよく振っていくと・・・。ペットボトルのフタ代わりに被せた風船が膨らみ、中で微生物が発酵し、マイエンザが出来上がっていく様子が分かります。
「原価は20円。汚れ落とし、消臭、品質保持など多くの効果がある安全無害な暮らしの掃除屋です」と山口さん。スタッフ作成のマイエンザをプレゼントされた参加者は、微生物活性酵素が簡単に作れることを体感し、その力に心を奪われたようでした。マイエンザは一般に頒布されることはなく、環境改善推進の会が作り方の講習や指導を行っているということです。

ペットボトルの中の微生物が発酵して風船を膨らませ、活性酵素になっていく様子が分かります

ペットボトルの中の微生物が発酵して風船を膨らませ、活性酵素になっていく様子が分かります

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