2019年7月28日 にっしん米作り体験コース

ID番号 N8634

更新日:2019年07月30日

稲のお世話&生き物観察

<市民スタッフ 三鬼一朗>
農薬や化学肥料を使わずにコメ作りをしている米野木町の水田で7月28日、田んぼに暮らす生き物を観察し、稲の世話をする体験会が開かれました。15組40人の親子が参加し、台風一過の梅雨明けした水田で、泥にまみれながら自然農法でよみがえる生き物や植物たちと触れ合いました。

田んぼの一年を説明してもらう参加者

田んぼの一年を説明してもらう参加者

体験会を主催したのはNPO法人「Earth as Mother」(母なる地球)です。安心安全な作物づくりを中心とした農業の推進と、地球環境にやさしいコミュニティー創りをテーマに愛知県を中心に三重、岐阜、千葉県などで広く活動しています。今年初めて日進市と共同で農業体験事業(「食育食農 共育ファーム」)を進めることになり、米野木町の水田を借り上げて、田植えから稲刈り脱穀までのコメ作りを体験する講座(全5回)を企画しました。
この日は5月の田植えに続く2回目。除草などの稲の世話をしながら、有機循環自然農法でよみがえる生き物や植物たちと触れ合おうという観察会です。

膝まで水田に埋まりながら雑草を除去していく

膝まで水田に埋まりながら雑草を除去していく

稲を傷めないよう畦から田んぼの生き物を観察

稲を傷めないよう畦から田んぼの生き物を観察

捕まえた!

捕まえた!

観察に先立ち、愛知県特産「峰のむらさき」が一面に広がる田んぼで、NPO法人「Earth as Mother」村野政章副理事長が水田の様子を説明しました。5月に2、3本ずつ植え付けた苗はぐんぐん伸びて株分かれし、20本前後に増えて穂を出し始めています。「農薬や化学肥料、除草剤などは一切使わず、太陽と水を栄養に生育しています」と村野さん。オモダカやコナギといった雑草を手に取って除去の仕方を説明します。そしてオタマジャクシやエビ、ヤゴやゲンゴロウなどの水生昆虫を図鑑で紹介し、「稲を倒さないよう、畔道を壊さないように注意し、畔の上から生き物を捕まえましょう」とアドバイス。15組の親子は2時間たっぷり汗と泥にまみれると、主催者が用意した無農薬栽培のおにぎりとみそ汁のランチを堪能しました。
村野副理事長は「体験3回目の次回(10月20日)は手鎌で稲を刈り取り、逆さにして天日乾燥する<はざかけ>を行います。楽しみにしてください」と話していました。

捕まえた生き物を解説する村野副理事長

捕まえた生き物を解説する村野副理事長

観察の後はスタッフ手作りのおにぎりランチ

観察の後はスタッフ手作りのおにぎりランチ

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