2019年7月3日 こどもの看護

ID番号 N8578

更新日:2020年01月15日

こんな時どうすればいい?

<市民スタッフ 大岡奈美子>
子どもの症状に応じた、家庭でできる対処法についての講座が、にっしんファミリー・サポート・センターの主催で3日、中央福祉センターで開催されました。
年間1,000人の赤ちゃんが産まれている日進市。市の子育て支援事業として、子育てのお手伝いをしたい人と、お手伝いをしてほしい人が会員となって活動をしている「にっしんファミリー・サポート・センター」。今回の講座には会員や乳幼児・幼児を持つお母さんなど15人が参加し、熱心にメモを取りながら聞き入っていました。

熱心に話を聞く参加者

熱心に話を聞く参加者

この日の講師は、はなまるキッズクリニックの院長吉田成美さん。まず、スライドを使いながら子どもの看護について話をしました。「子どもの具合が悪いことに気付いたときには、まずどうしたらいいの? 様子を見るとは具体的に何を見る? いつ病院に行ったらいい?」など、子どもを持つ親のほとんどが直面する疑問・不安について、とても丁寧で分かりやすい説明がありました。子どもがおかしいなと思ったら子どもから目を離さないで、元気はあるか、機嫌はいいかなどの全身状態を見ていくこと。「もしかして」の気持ちを持っていることも大事で、神経質でもいいからしっかり観察することが大切だそうです。

その次にいくつか事例を挙げながら、この症状で気を付けるポイント、緊急性があるかどうかを見極める判断基準などを学び、最後に参加者全員が一人一人感想を言ったり質問をしたりする時間がありました。「抗生剤を頻繁に飲んでもいいのか?」「熱性けいれんがおこったらできることはある?」など、普段の生活でなかなか聞けない事や、緊急性はないけれど気になっている事などを質問しました。普段の診察でもお母さんたちの話をゆっくり、しっかり聞いてもらえると定評のある吉田先生。今回も、参加者の質問一つ一つに耳を傾け、詳しく丁寧に答えていました。そして、その話をうなずきながら聞き、熱心にメモを取る参加者たちの姿が印象的でした。

普段感じている疑問を聞いてみます

普段感じている疑問を聞いてみます

託児ではとてもいい子で待っていることができました

託児ではとてもいい子で待っていることができました

6カ月以上の子どもたちは託児に預けることもでき、ゆっくり話を聞けた参加者も多く、「自分は子育てにおいて心配性で神経質だと思っていたけど、今日それで良いという先生のお話を聞いて、これでいいのだと思えました!」と明るく話していました。

現場の小児科の先生から直接お話が聞けるこの貴重な講座は今回が4回目。「お母さんたちは自分の感覚を大切にして欲しい。毎日見ているわが子の様子がおかしいと感じたら、目を離さずに観察することが大切。そして、心配だったら躊躇(ちゅうちょ)なく来院していい。私はまず、いつも側にいるお母さんたちが安心して過ごせる環境を作っていきたいと考えています」と、吉田さんからとても温かい言葉をもらい、日々子育てに奮闘するお母さんたち、支援を通して子どもに接する機会のある参加者たちに、大きな安心感というお土産の付いた講座でした。

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