2019年6月18日 救命講習 小児幼児コース

ID番号 N8490

更新日:2019年06月21日

救急車が来るまでに何をする?

<市民スタッフ 三鬼一朗>
乳幼児を持つ親や、子育て支援者として活動する人のための救命講習が18日、中央福祉センターで開かれ、お母さんたちが日進消防署の救急隊員から、救急車が来るまでにできる救命処置を学びました。子どもの事故予防や看護をテーマとするシリーズの勉強会は、7月3日まであと2回開催されます。

急変を確認する方法などを説明する田中隊員

急変を確認する方法などを説明する田中隊員

人形を相手に心肺蘇生を始める参加者

人形を相手に心肺蘇生を始める参加者

乳幼児の救命救急を学ぶ講習は、安心して子育てができる環境づくりを目的に活動している「にっしんファミリー・サポート・センター」が主催する勉強会です。センターでは子育て支援のためのカリキュラムを2年間で13講座用意し、子育て中の人や、地域の子育て支援に興味がある人たちに育児の安全と環境づくりを幅広く学んでもらっています。

この日の講師は、実際に救急現場で活躍している尾三消防組合日進消防署の救急隊員・田中英法警防課長補佐です。尾三管内の昨年一年間の救急車出動数は1万2093件でした。要請があってから救急車が現場に到着するまでの平均時間は7分20秒だったそうです。田中隊員は「救急車が来るまでに救命処置をするかしないかで、救える可能性が大きく変わってきます」と、真剣にメモを取る9人のお母さんたちにその時間の重要性を説明します。

大きく口を開けて、小さく息を吹き込む人工呼吸の講習

大きく口を開けて、小さく息を吹き込む人工呼吸の講習

「心肺蘇生は救急車が来るまで、ためらうことなく続けることが大切」と田中隊員

「心肺蘇生は救急車が来るまで、ためらうことなく続けることが大切」と田中隊員

続いて実習用の人形3体を使い、止まってしまった心臓と呼吸の動きを助ける心肺蘇生法、そして心臓に電気ショックを与えるAEDの操作の実践です。

田中隊員は、急変した人を発見したときの反応の確認方法と、呼吸がないと判断した時に行う胸骨圧迫の位置や圧迫するときの姿勢とリズム、そして人工呼吸時の気道確保と息を吹き込む速度・量など、成人と乳児、幼児の場合に分けて細かく説明し、お母さんたちは人形を使って一連の流れを何度も繰り返しました。また、乳児、幼児の場合のAEDの使い方や、気道に異物が入った時の除去の方法、大量の出血があった時の止血の方法も学びました。

参加者からは、溺れて水をたくさん飲みこんでしまった子どもやけいれんしている人への対応方法など広範な質問があり、田中隊員は体験を交えて説明をするのでした。

3時間の講習を終え修了証を手渡されたお母さんたちは、救急車が到着するまでに行う救命処置の重要性を改めてかみしめていました。

乳幼児に行う心臓マッサージの実践

乳幼児に行う心臓マッサージの実践

AEDの使い方講習

AEDの使い方講習

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