2019年6月8日 親子で学ぶ農業塾

ID番号 N8443

更新日:2019年06月10日

総勢131人で田植え体験

<市民スタッフ 三鬼一朗>
田植えを体験し地域農業に関心を持ってもらおうと、6月恒例の「親子で学ぶ農業塾」が8日、JAあいち尾東の中部ライスセンター(野方町)で開かれました。近隣の市町から41組131人の親子が参加し、泥だらけになりながら10アール(二反)の田んぼに苗を植え付けました。育った稲を刈り取る農業塾は10月に開催されます。

JA職員が苗の持ち方・植え方を説明

JA職員が苗の持ち方・植え方を説明

苗の束をもらって田んぼに入る子どもたち

苗の束をもらって田んぼに入る子どもたち

 

JAあいち尾東(本店・蟹甲町)は平成11年に6市町(瀬戸、尾張旭、豊明、東郷、日進、長久手)の農業協同組合が合併して誕生し、都市近郊という地域の特性を生かした農業振興に取り組んでいます。
「田植え体験」など「親子で学ぶ農業塾」は地域の「食」と「農」に対する理解を深めてもらおうと、6市町それぞれの農協で開催してきましたが、昨年8月、高品質なコメの出荷を行うための「中部ライスセンター」が野方町に新設されたのを機に、田植えの体験授業をJAあいち尾東が管理するライスセンター隣接の水田で行うことになりました。
農業塾では「畑作編」として5月に春夏野菜を植え付け、8月に収穫する栽培体験を各農協で行っており、この日、「稲作編」として水田に植えられた苗の稲刈り体験授業は10月19日に行われるということです。

横一列になり30センチ間隔で苗を植え付けていく子どもたち(上)
横一列になり30センチ間隔で苗を植え付けていく子どもたち(下)

横一列になり30センチ間隔で苗を植え付けていく子どもたち(上、下)

 

前日に梅雨入りし強い雨が降った名古屋地方は、この日きれいに晴れ上がり、参加者は熱中症に気を付けるよう注意を受けながら、まず、苗の持ち方(3、4本をひとまとめにする)、植え方(鉛筆を持つように刺し込み、深くなり過ぎないように植える)を教えてもらいました。
植え付ける苗は愛知県生まれの「あいちのかおり」です。ふくよかなおいしさが特徴の品種でJAあいち尾東管内の全域で作られ、管内の学校給食に供されている品種だそうです。

子どもたちは田んぼに入る(あぜ)で苗束をもらい、一列になって水田の中央付近まで進みます。そこから後ずさりしながら30センチ間隔で苗を植え付けていくのですが、ぬるぬるした泥田に尻もちをついたり、靴が抜けなくなって指導役のJA職員に助けてもらったり・・・。

転んだ田んぼに座り込み泥遊びに興じる子どももいて・・・。

転んだ田んぼに座り込み泥遊びに興じる子どももいて・・・。

参加者は誰もが泥だらけになりながら夢中の1時間で一反(1,000平方メートル)の田んぼに苗を植えましたが、子どもたちは、続いて登場した田植え機が10分たらずで二反を植え付けてしまう様子を声もなく見守るのでした。
植え付けが終わって子どもたちはJA職員が用意した大きなタンクの水で泥の汚れを落としてもらい、「おコメがあんな小さな苗から出来るなんて」と驚いていた小学3年生は「10月に稲刈りするまで、どんな風に育っていくのか見に来たい」と話していました。

機械で一気に植え付ける様子を見守る参加者

機械で一気に植え付ける様子を見守る参加者

泥を洗い流してもらいながら「ぬるぬるして気持ちよかった」と話す子どもたち

泥を洗い流してもらいながら「ぬるぬるして気持ちよかった」と話す子どもたち

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