2019年5月12日 第40回日進市茶華道連盟展
伝統文化を鑑賞・体験して
日進市茶華道連盟(中村あつ子会長)が主催する連盟展が11日と12日、市民会館で開かれまた。会場には同連盟会員の力作およそ56瓶が飾られ、会場に足を踏み入れると、甘く、爽やかな花の香りが漂い、目だけではなく香りも楽しむことができました。来場者は一つ一つ作品の前で足を止めて、色彩豊かに生けられた花の鑑賞を楽しみました。

あいさつをする中村会長

会場は華やかな雰囲気に包まれて
同展は日本の伝統文化である「茶道」「華道」の継承と、会員らの日頃の努力の成果を発表し市民に楽しんでもらおうと毎年開催されており、今回で40回目の節目を迎えました。開会式で中村会長は、40年の軌跡を振り返り、継続してきた喜びと感謝、次世代へと継いで行く努力の決意を話しました。
会場はこの季節ならではのさまざまな種類の花が生けられ、明るく華やかな様子です。作品は花器や花材選びにも趣向を凝らし、見るものの目を楽しませました。夫婦で来場していた森加さんは、「友人が毎年出品しているので、10年くらい前から毎年来ています。花を見ると心が和みます」と作品の鑑賞を楽しんでいました。
茶華道連盟の理事を務める水藤紫光さんは、「華道は母から学びました。花器は母の青磁、歌は孫への思いを読みました。母の帯をあしらい、母から孫まで4代の思いを表現したかったんです」と思い通りに完成した作品に満足そうでした。
親子4代の思いを表現した水藤さんの作品
作品をスマホに収めながら鑑賞する来場者
来場者に振る舞われる茶席も今回は、薄茶、濃茶、煎茶の3つの席が設けられました。初日の11日は400人以上の人が、それぞれの席でお茶を楽しみ、お菓子を急きょ追加するほどの盛況振りでした。ライトコートに設営された薄茶の席では、本格的な野だてのような雰囲気でお茶が飲めます。客たちはついたてに掛けられた軸や花を観賞し、お手前を堪能した後、茶碗や茶勺、棗など手に取って鑑賞しました。お香入れはパンダ、釜の鐶付(釜を持つ際に環を通す部分)にウサギがあしらわれており、遊び心いっぱいで、目でも楽しむことができました。
ライトコートの茶席で本格的なお手前を楽しむ
生け花を体験する来場者
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更新日:2020年01月15日