平成25年度日進市地域合同総合防災訓練(相野山小学校)

ID番号 N5225

更新日:2019年03月01日

2013年10月20日 五色園区・北新区/相野山小学校

10月20日、日進市、五色園区自主防災隊、北新区自主防災会、日進消防署、愛知警察署、市防災推進委員ら各防災関係機関を中心にして、相野山小学校区で平成25年度日進市地域合同総合防災訓練が行われました。

前夜から降り続いた強雨のため実災害さながらの体育館での避難訓練の様子の写真

自然災害に遭遇した被災者に追い打ちをかけるかのごとく豪雨にも襲われることはよくあるケース。今回の防災訓練でも、前夜から降り続いた強雨のため実災害さながらの苦難の避難訓練になりました。  

午前8時30分、南海トラフを震源域として発生した地震により、本市でも震度6強の揺れを観測した。即刻立ちあげられた市役所本庁舎の災害対策本部では、市内随所の応急活動に追われていた。よって、五色園区・北新区では集団で拠点避難所である相野山小学校へ避難しようとの想定で行われたもの。  

この日、11カ所の一次安全待機場所避難者数は485名、その後相野山小学校への避難者数は357名と、確認されました。子ども連れのお母さんは「五色園一丁目から、相野山小学校へ来るまでに、30分かかりました」と実体験した苦労談も。同体育館内には、『忘れない。 東日本大震災と救命・救援ルート確保、復旧への記録』などのパネル32枚が立て掛けられ、近い将来危惧される南海トラフの巨大地震に備えての注意喚起も十分。現地対策本部設立後、本訓練は強い雨のため急きょ縮小訓練となり主に同小学校体育館においてAEDの使用方法・三角布の取り扱い・簡易担架作成などの「応急救護訓練」や「防災啓発ビデオの上映」。同校けやきの教室では大地震では不可避的に発生する火災による煙から逃れるための「けむり体験」と、校舎間の通路部では消火器の「取り扱い体験」などが実施されました。

消火器の取り扱い体験をする人達の写真

地震直後の出火は、倒壊建物に加えて延焼損害をも発生させ被害をより拡大させるので初期消火は重要。「『火事だ! 』と大声で叫び、消火器のピンをはずす。ホースを火元へ向ける。レバーを握る。そうすれば消火液が噴射しますよ」と消防署員。小学3年生の男児は「前にやったことはありますが、今日もやったので次からは自分でできます」と自信ありげ。「けむり体験」では、とても危機感があって煙の恐さを知り強烈な体験をしました。万一の時はこの経験を生かしていきたい」と語った女性二人。  

避難者にとって食べることも重要な活力源。豚肉、大根、ニンジン、里芋、しめじ、ゴボウ、揚げ豆腐、コンニャク、ネギなどを煮込んだ「とん汁」を作ってくれたのは「五色園自主防災会」の女性陣。 避難者の皆さんは最後にこの炊き出しを頂き、温まって会場をあとにしたものの、外は、雨天で寒く再び傘をさしての帰宅の姿は、早くも晩秋をも感じさせるような訓練日でした。  

炊き出しをうける避難者の写真

訓練場の防災ビデオでは、「地震が起きた時に、まずアクションを起こすのはあなたです ! 誰かに助けてもらうのではなく自分の命は自分で守る。そして互いに助けあい自立する社会を作り出していくことが大切です」と流され、気分の昂揚を覚えた人も多かったのではないでしょうか。【広報市民スタッフ 猪飼晃】

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