日進市立学校給食センター運営委員会 議事録 平成21年第2回 議事録

ID番号 N4270

更新日:2019年03月01日

概要

日時

 平成22年2月24日(水曜日)午後1時30分から午後2時45分

場所

 日進市立学校給食センター2階会議室

議題

  1. 平成22年度主要事業(案)について
  2. 平成22年度から平成23年度までの物資納入業者の審査について
  3. その他  

出席者

委員8名(順不同)

(会長)近藤勝弘 (副会長)笹本基秀 田中道夫 杉山智司 星野恵美子 山田和子 鴇田ユミ子 田貫浩之

事務局

宮地所長、藤井係長、松田栄養士

欠席者

なし

傍聴者の可否

傍聴者の有無

議事録

(事務局)「平成21年度第2回日進市学校給食センター運営委員会」を開催いたします。本日は、委員全員がご出席いただいております。はじめに会長の近藤様より、ごあいさつをいただきます。

(会長)本日は、みなさまご多用の中、お集まりいただきましてありがとうございます。

給食に関して今年度、話題となったことから、少しお話しをさせていただきます。ほぼ、収束状態となりましたが、昨秋から年末にかけて「新型インフルエンザ」の蔓延により学級閉鎖が相続き、給食食材のロスが発生して予算のやりくりがたいへんであるというニュースがありました。

この点について、センター長に話を聞いたところ、「本市ではほとんどロスが出なかった。どうしてもキャンセルできなかったものは、市職員などに買ってもらい、うまく凌げた」ということでありました。

また、最近、新聞に「瀬戸市が給食費の未納対策に法的措置をとることにした」という記事を目にしました。本市の未納状況について尋ねたところ、「経済不況が続く中にあっても、特段未納が増えてはいない」ということで、安心したところであります。

さて、学校給食法が改正されて約1年が経ちました。第1回の会議において、新たな目標や本市の取組みの紹介がありました。

その取組みの中で、私が成果を実感したことは、アレルギー対策です。これまで、給食のアレルギー対策といえば、除去食や代替食が一般的なスタイルでありました。本市では、一人でも多くの子どもが同じものを食べられるように、従来は普通によく使っていた「卵と乳」を抜いたおかずを出すようになりました。今では月の7割ぐらいが「卵・乳抜きのおかず」となっています。

たまたま、本校でもお弁当持ちの子どもがいますが、この取組みによって給食が徐々に食べられるようになったことを聞き及び、私もこの会の委員のひとりとして、喜んでいます。

本市の学校給食が今時代的に成熟されていくことを願い、本日も、みなさまから忌憚のないご意見をいただきますこと、ご期待申し上げます

(事務局)ありがとうございました。なお、本日は事務局として学校給食センターから私、宮地、係長の藤井、栄養士の松田が出席させていただいております。よろしくお願いいたします。それでは、議事につきましては、近藤会長様の進行によりお願いいたします。

(会長)それでは、日程2以降の議事を進めさせていただきます。

本日あらかじめ用意されている議題は2点で、はじめに「平成22年度主要事業(案)について」を議題とします。

議案の内容について、事務局から説明をしてください。

(事務局)それでは、「平成22年度主要事業(案)について」を、資料に基づき説明させていただきます。

議案につきましては、右肩に括弧書きで「議題1」と記した、資料の1から3までがその内容となります。

はじめに「資料1平成22年度学校給食事業の基本方針と目標について」です。

基本方針としましては、本市で40年間続けている「共同調理場方式」による学校給食事業を継続しながら、改正学校給食法に掲げる目標に向かって、児童生徒の心身の健全な発達と学校における食育の推進に役立っていくこととします。

重点目標は大きく2点を挙げておりますが、特に2点めの食育に役立つように、給食内容の充実を図っていきます。

そのうえで、児童生徒のみなさんに「食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解が深まり、生命・自然を尊重する精神や、環境の保全に寄与する態度が身に付くこと」「食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることへの理解が深まり、勤労を重んずる態度が身に付くこと」「我が国や各地域の優れた伝統文化についての理解が深まること」に留意していきます。

主な事業について説明いたします。

1点めは、「学校給食センター機能の充実」です。今後の児童生徒数、学校数、学級数の増加という需要増に対応していくために、施設、備品を充実していくとともに、機能補完策を検討していきます。

2点めは、「望ましい献立の作成」です。

給食調理事業としては、学校給食法に規定されている「児童又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準」にならいつつ、地域性として一般論である「都市部においては脂質摂取が過多の傾向にある」ことを意識して献立を作成していきます。

また、和食を中心とした「一汁二菜」の献立を基本としながら、「毎日ご飯」をめざしていきます。

また、安全な食材料を使用していくうえで、可能な限り国産のものを、そして、極力、保存料や化学調味料等が入らないものを選定していきます。将来への健康影響が不明な遺伝子組み換え食品や放射線照射食品は使用しません。

また、食育教材でもある学校給食をより多くの児童生徒に食べてもらえるように、食物アレルゲンとして多い「乳・卵」を使用しない献立を多くしていきます。

食育の推進としては、県内産の農畜産物や水産物を積極的に使用していきます。特に、本市産の農産物の使用向上に努めていきます。それにつなげるひとつとして、「学校給食地場農畜産物利用拡大事業」を活用していきます。この事業は、国の経済危機施策の一つとして農林水産省が「地産地消・産直緊急推進事業」としてメニュー化した平成21年度~22年度の2ヵ年限定事業です。この事業は、今年度は昨年の12月に補正予算として追加しています。ちなみに、地場産物の利用割合は、20年度では約40%でしたが、今年度は1月で55.88%でした。2月は60%、3月は48.6%となる予定です。

また、郷土料理や伝承料理、季節にちなんだ行事料理を取り入れていますが、さらに発掘していきます。

また、給食時に教諭が指導できる資料として、「献立がねらうこと」を文章化したものを作成します。

また、朝食を食べない児童生徒がいる状況にあるため、食育推進基本計画に基づき、「朝食を食べない児童生徒ゼロ」をめざして、栄養士による給食・栄養に関する授業として、担任教諭等の補佐を行います。

また、学校に食べ残し量のデータを示して、食べ残しを減らす取組みを紹介していきます。

また、学校行事としての見学会がすべての学校で実施されるよう促していきます。

3点めは、給食啓発事業として「小中学生による献立コンクール事業」を実施して、優秀な作品を表彰するとともに、献立として採用していきます。

4点めは、キャンペーン事業の取組みとして、「毎月19日の『食育の日』」と「6月19日の『愛知を食べる学校給食の日』」は、特に県内産の食材を中心とした献立とします。

また、「1月24日から30日までの『学校給食週間』」は、テーマを立てて献立を作成します。

5点めは、見学会を、定例は毎月第3火曜日の10~11時を原則として、1月は、試食を兼ねて実施します。

次に「資料2学校給食センター主要事業(案)」により、予算を説明します。これは、間もなく開かれる市議会3月定例会に上程する予算案です。内容は、平成21年2月4日に開かれた教育委員会2月定例会で承認されたものです。

人件費を含めた歳出合計は、6億1,496万4千円で、前年度比は0.8%減です。

歳出の内訳は、学校給食調理事業は5億6,462万5千円で、前年度と比べて0.8%の増加となります。

増加の主な理由は、賄材料費において、学校給食地場農畜産物拡大事業費として892万5千円を加えている点です。

また、新規事業として、「食数管理ソフトプログラム業務委託料 66万円」を計上しています。これは、コンピュータを使用して、食数計画・実施管理、集計、請求を簡潔に行えるよう、ソフトのプログラム業務を委託するものです。この事業は、国の緊急雇用創出事業補助金を活用します。補助率は10分の10です。

次に、学校給食センター施設・維持管理事務は2,613万9千円で、前年度比は6%の減少です。

これは、修繕料が今年度より減額したことと、日常清掃業務の委託内容を一部見直したためです。

資料3は、1月に開催した定例校長会で承認された22年度の給食実施計画で、合計で188日、本年度と比較して小学校が1日多くなりました。

資料による説明は以上となります。

改正学校給食法に照らして、「望ましい献立の作成」「食育の推進」につながる給食事業として、昨年度から助走を始めて、今年度に試行錯誤をしてきました。来年度以降は、それを成熟させていきたいと考えています。

ここで、栄養士から「来年度の献立や使用物資などで取組みたいこと」を紹介させていただきます。

(事務局)日々の給食はテーマを決めて作成しています。そのテーマが児童・生徒に届けられるように、日々の給食のテーマがわかる一覧表を作成します。また、食育の日にちなんで各地域の郷土料理を紹介していきます。

また、今年はJAの協力があり地場産物が沢山給食に取り入れることができましたので引き続き継続し、生産者と児童・生徒との交流の場を作ることを来年度の課題と考えています。

学校には朝食指導で授業に入っています。この指導が家庭にも届くように継続していきますので、ご協力ください。

(会長)ただいま、事務局から説明がありました。内容について、ご質問、ご意見はございますか。

(委員)卵・乳製品が、給食のおかずから7割ぐらい抜けたと言うことですか。卵・牛乳のようなアレルギーは、成長とともに慣れていきます。本当は、そばアレルギーのように重篤な症状がある人数は、少ないと思いますがアレルギー対象者としては大切だと思います。なぜ、卵・乳製品のアレルギーを対象とされたのですか。対象者が多いからですか。

(事務局)アレルギーの症状が重篤になるような、そば、ピーナッツは、給食には利用していません。卵・乳製品のアレルギーの方が一番多いため、卵・乳製品を除けばみんなが給食を食べられるということです。牛乳は、すでに、給食費からも差し抜いています。また、卵が入りそうなものは、加工業者と相談して代わりの物で対応しています。

(会長)他にご質問、ご意見はないようですので、議題1については議案のとおり、承認してよろしいでしょうか?

(委員)全員賛成

(会長)ありがとうございました。議題1について、全員賛成により、承認することと決しました。

(会長)次に、議題2の「平成22年度から23年度までの物資納入業者の審査」を議題とします。

議案の内容について、事務局から説明をしてください。

(事務局)議案につきましては、右肩に括弧書きで「議題2」と記した、「資料4 平成22年度から23年度までの物資納入指定業者の案」がその内容となります。物資納入業者は、学校給食法に基づく「学校給食衛生管理の基準」に、「食品の購入に当たっては、関係保健所等の協力を得て、施設の衛生面や食品の取扱いが良好で衛生上十分信用の置ける業者を選定するとともに、あらかじめ、食品納入予定業者一覧表を作成しておくこと」と定めています。本市では内規により指定期間を2ヵ年としています。

今回、申請要件を示して平成22年1月4日から31日までに募集をしました。募集は、これまで納入実績のあった業者及び参入営業があった業者、39業者に対しての案内を行い、結果として新規参入を含めて37業者からの申請がありました。

申請要件は、4項目を設けています。

1つめに、事業所の立地は、事業所が市内又は付近地内にあること。

2つめに、衛生状況は、物資の取り扱いについて特別衛生上に留意して、特に製造加工業にあっては、材料倉庫、製品置場、冷蔵設備、包装輸送その他衛生上の必要な施設が完備され、適切に管理されているなど、食品に関する法律や規定が遵守されていること。また、製造加工業の場合は、保健所の食品衛生監視点が80点以上であること。

3つめに、供給能力は、発注に対して必要な衛生的で温度管理等の適正な輸送施設を持ち、指示とおりの期日、時刻、場所に所定量を必ず納入できること。また、良質かつ廉価、規格等において学校給食の趣旨を理解し、誠実な納入ができること。指定する日時までに納入できること。

そして、4つめに、信用面において、確実な資本金で経営され、取引先が確実であること。2年以上同種の営業を継続していること。単に仲介業でないこと。食品に関する法律並びに諸規定を遵守していること。納税義務が遂行されていることです。

これらの要件を充たす証として、申請書と併せて、「食品衛生監視票」「保健所の営業許可証」「事業所の施設、設備の平面図」「学校給食センターへの経路略図」「供給能力及び信用を充たすものであることを記述した書面」「法的に該当する書類がない場合は、類する書面」を提出していただきました。

事務局において、内容を確認したところ、申請されたすべての事業者は、要件を充たしていました。その内容を、一覧表としてまとめさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。

(会長)ただいま、事務局から説明がありました。内容について、ご質問、ご意見はございますか。

(委員)物資納入業者一覧の12番株式会社クニトモの食品衛生監視表の点数が65点となっていますが、何点以上であればいいのですか。

(事務局)食品衛生監視点は80点以上としています。株式会社クニトモにつきましては、食品衛生法許可対象外施設で全ての項目を採点していないため65点となっています。

(会長)他にご質問、ご意見はないようですので、議題1については議案のとおり、承認してよろしいでしょうか?

(委員)全員賛成

(会長)ありがとうございました。議題2について、全員賛成により、承認することと決しました。

(会長)最後に、「その他」として、学校給食センターの運営に関して、委員のみなさまから何かありましたら、ご発言いただきたいと思います。いかがでしょうか。

(委員)給食センターの見学会は、市内小中学校の父兄でしょうか。 参加人数は決まっているのでしょか。

小学校では、試食会がありますが、中学校では、試食会がないため 生徒がどんな給食を食べているのかわかりません。父兄の中には、一度も給食を試食したことのない人もいます。ぜひ、保護者会と一緒に開催してください。

(事務局)市内の一般市民の方です。1月だけは、特別見学会として、試食を行なっています。今回は、生産者の方と会食したため、通常行なう会議室では狭く研修室で行いました。より多くの方に参加していただきたいと考えているため、あまり募集人数には、こだわらない方がよいと思いました。

中学校の試食会については、学校から依頼があれば協力させていただきます。

(会長)それでは、事務局から、委員のみなさまにお話しされたいことはありますか。

(事務局)その他としては特にございません。なお、本日ご審議いただいた「平成22年度主要事業」につきましては、「基本方針と目標」としてまとめさせていただき、来月1日に開かれます教育委員会3月定例会に議案として上程させていただきますので、よろしくお願いいたします。

(会長)本日の日程は、すべて終了いたしました。スムーズな議事運営にご協力いただきましたこと、お礼申し上げます。なお、委員のみなさまの任期は3月31日までですが、その間、特に何もなければ、お集まりいただくのは本日の会議が最後となります。1年間、ありがとうございました。以上を持ちまして、「平成21年度第2回 日進市学校給食センター運営委員会」を終了いたします。本日は、ありがとうございました。

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