2024年10月29日 メリーゴーラウンドの魅力とテンペラ技法の体験
テンペラ技法で小箱に絵付け
〈市民スタッフ 伊藤茂年〉遊園地で人気のメリーゴーラウンドの魅力と西洋の絵画技法であるテンペラ技法について学び、その技法の一つ、盛り上げ技法で小箱に絵付けが体験できる大学連携講座が10月29日、市民会館で開かれました。
この講座の講師を務める名古屋学芸大学の准教授で画家の水谷誠孝(みずたにのぶたか)さんは、思い出をテーマとして、子どもの頃遊んだメリーゴーラウンドをモチーフに、厳選された顔料をニカワで練ったテンペラ絵の具、純金箔(きんぱく)、松(しょう)煙(えん)墨(ぼく)などの素材を使い、西洋と東洋の古典技法を駆使して数多くの作品を手掛けられています。この日は、水谷さんを魅了したメリーゴーラウンドの歴史とその魅力を解説されました。メリーゴーラウンドは、中世ヨーロッパの騎兵訓練用の回転木馬が原型で、それが遊具として進化し、遊園地の人気者となったそうです。
テンペラ絵の具は、水谷さんが描く鮮やかで繊細な作品を際立たせています。集まった13人の受講者は、テンペラ絵の具を使って、絵に色を付けるだけでなく、厚みや質感などを表現できる盛り上げ技法を体験しました。自分の好きな色を細筆で丁寧に絵付けし、思い思いの小箱が完成しました。
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更新日:2024年11月06日