2024年5月14日 「絵がこんなに描けるんだ!」と驚くあなた(文化協会協力講座)

ID番号 N16048

更新日:2024年05月30日

基本は形をとらえ、光と陰影を見極めること

〈市民スタッフ 伊藤茂年〉「『絵がこんなに描けるんだ!』と驚くあなた」と題した文化協会協力講座が、同協会 美術連盟所属の佐護 彰(さご あきら)さんを講師に、市民会館で5月14日から4回に分けて開講しています。鉛筆デッサンから始まり、水彩画の基本、静物画や今後の絵画制作の進め方などを楽しく学びます。

講師がデッサンのモチーフを手に持つ写真

光の当たり方で陰影が変わります

講師の佐護さんは、冒頭で絵を描くのに一番大切なのは、モチベーションだと語りました。佐護さんは小学生の時、写生大会で2度入賞し、その時、褒められたことが絵画を始めるきっかけになったそうです。「褒められれば自信がつき、努力をして継続にもつながります」と話されました。
「次に大切なのは、対象物をしっかり見ることです。絵を描くためには『熟視』することが必要です。しっかり見れば正確に形を描くことができます。しかし、正確に形が描けたとしても、陰影がないと立体感を出すことができません。形をとらえ、光と陰影を見極めることが大切だ」と説かれました。

講師に描き方を教わる参加者の写真その1

濃淡の付け方を個別に指導

講師に描き方を教わる参加者の写真その2

鉛筆の上手な使い方

講師に描き方を教わる参加者の写真その3

陰影の付け方

立体表現に必要不可欠なのは陰影で、立体物にできる陰影を正しく描くことでリアルなデッサンが出来上がります。早速白い卵をモチーフに、鉛筆デッサンに取り掛かりました。絵を描くには、最低限「明中暗」の濃淡が必要で、グラデーションが繊細なほど、より立体感を出すことができます。使う鉛筆もその種類や硬度、筆圧や持ち方によって濃淡が変わり、いろいろな陰影を作り出すことができます。佐護さんと助手を務める湊川美佐子さんは、テーブルを回って、鉛筆の使い方や上手な陰影の付け方を指導されました。

参加者同士で描いた絵を見せ合う様子の写真

他の人はどんなふうに描けたかな

白いものを描くのって、とても難しいですね。2回目以降の講座は、鉛筆でスケッチした作品に水彩絵の具を使って着彩したり、絵を描いたり、もっと絵を楽しむために好きな風景画や人物画を写真で描く方法、また、お手本になる動画を見たり、水張り(用紙を波打たせず、絵の具の伸びをよくする方法)の方法も学びます。

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