施政方針

ID番号 N9662

更新日:2022年02月22日

1 はじめに

令和4年第1回日進市議会定例会の開会に際しまして、令和4年度の施策及び当初予算を始めとする各議案のご審議をお願いするにあたり、市政運営の基本的な考えを申し上げます。
はじめに、新型コロナウイルス感染症におきましては、昨年末からの第6波により、感染者数も再び急増する事態となり、依然として、私たちの生活や経済活動に影響を与え続けています。今なお献身的に社会を支え続けていただいている、医療関係者をはじめとする全ての皆様にあらためて感謝申し上げます。
また、市民の皆様には、感染拡大防止の観点から、昨年度に続いて、各種行事の実施や公共施設利用などの一部において、ご不便等をおかけする状況となりましたが、ご理解とご協力をいただき、厚くお礼を申し上げます。
感染対策となるワクチン接種事業では、現在、2回目を終えられた方への3回目の接種を進めているところでございます。昨年は、接種を希望される対象者の皆様が、速やかにストレスなく接種を受けられるようにと、接種券の発送から接種までの手続きを工夫するなど、職員一丸となって取り組んでまいりました。
また、トヨタ自動車様による集団接種会場の無償提供や、ボランティアスタッフの人的支援などにより、市民の皆様への接種をスムーズに進めることができました。そのほか、個別接種を実施いただいた医療機関の皆様や、ワクチン接種事業にご協力いただいた関係者の皆様に、心から感謝を申し上げます。
感染症の終息は、未だ見えておりませんが、市民サービスの向上を目指し、コロナ禍における数々の経験から学んだことを活かすべく、創意工夫とチャレンジを続けてまいります。
市民の皆様、議員各位には、より一層のご理解とご賛同を賜りますよう、お願い申し上げます。

施政方針演説の様子1

2 令和4年度の取組について

長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちを取り巻く社会情勢は大きく変化しており、ウィズコロナの下での新しい社会に対応していく必要があります。
まずは、現在進行中の、新型コロナワクチン3回目接種の、円滑で着実な実施であります。2月から担当職員を更に増員しており、新年度も横断的な支援体制で、全庁的に取り組んでまいります。
また、子どもたちの学びや保育の継続を目的に、施設内消毒などによる教員や保育士の負担を軽減させるため、学校ではスクール・サポート・スタッフを、保育園では外部委託を取り入れており、継続して配置等を行ってまいります。
ほかにも、第6波の影響により、全国的に保育施設等の休園が課題となっており、本市においても同様の傾向がございます。しかしながら、保育の休止によって、市民の経済活動等が停滞するリスクを下げるために、国の基準等に照らし合わせ、本市独自の方針を立て、休園日数を1日でも減らせるよう取り組んでおります。
今後におきましても、新型コロナウイルス感染症に伴う支援や対策事業につきましては、必要に応じて速やかに実施してまいります。
昨年始動した、第6次日進市総合計画に掲げる将来都市像を目指し、性別や年代等にかかわらず、本市に関わるすべての人が活躍でき、地域を共に創っていく、地域共生社会の実現に向けて取り組んでまいります。
第6次日進市総合計画の最終年でもある2030年は、持続可能でよりよい世界を目指すSDGsの国際目標年でもあります。本市におきましても、新たにSDGsの担当を企画政策課に配置することで、市役所内の総合調整を行うとともに、脱炭素社会の形成に向けた調査・研究を進め、国際社会と同様の歩みを目指してまいります。
さらに、市民の皆様が快適で暮らしやすいまちを目指し、交通網の改善や主要道路網の整備等を進めてまいります。また、地域経済の活性化を図るため、新たな住宅地の供給や企業の誘致を進めるとともに、道の駅やスマートインターチェンジの整備を着実に進め、ジブリパークの開園を見据えた市内観光の促進にも取り組んでまいります。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進につきましても、デジタル技術やAI等の活用により、業務効率化を図り、市民サービスの向上に繋げていけるよう、取り組んでまいります。

3 ゼロカーボンシティ、イクボス宣言

次に、この場をお借りしまして、2つの取り組みについて宣言をさせていただきます。
1点目は、「ゼロカーボンシティ宣言」です。
本市の豊かな自然環境などを未来に引き継ぐためにも、先にも申し上げました脱炭素社会の形成に向けた持続可能な地域づくりに地域全体で取り組み、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」をここに表明いたします。
2点目は、「イクボス宣言」です。
「イクボス」の「イク」には、育児だけでなく、教育や育成など幅広い意味がございます。
私は「イクボス」として、本市職員のキャリア形成と、ワークライフバランスに優れた豊かな人生を応援する環境を整備し、市民の役に立てる人材の育成を目指すことを、ここに表明いたします。

4 令和4年度の主要事業等について

それでは、令和4年度の新規事業ならびに主要事業につきまして、総合計画の基本目標の体系に基づき、ご説明させていただきます。

(1)健やかに暮らす

初めに、「健やかに暮らす」です。
本市で育つ子ども達が、将来にわたって夢や希望、地域への愛着を持てるように、次代を担う子ども達の健やかな育ちを支援し、誰もが子育てしやすいまちづくりを進めてまいります。また、地域において、支え合い、健康づくりやふれあいができる環境を整備し、誰もが健康で長生きできるまちを目指してまいります。
子育て支援につきましては、教育の機会の均等を図ることを目的に、経済的支援が必要な世帯等の中学生を対象とした、学習支援の利用者定員を拡充いたします。また、放課後児童クラブの利用希望者の増加に対応するため、東小学校に放課後子ども総合プラン施設を開設いたします。
保育園につきましては、年々増加する入所希望や、多様化する保育ニーズに対応するため、市内に新しく整備される民間の認可保育所に対し、整備費を補助いたします。また、保護者と保育士双方の負担軽減のために、書類等の電子化を進めてまいります。
新生児の聴覚異常の早期発見と早期療育につなげるため、医療機関において実施される、新生児聴覚検査の費用を助成するほか、医療的ケアを必要とする児童や園児のために、学校や保育園等に、看護師等を派遣いたします。
地域住民による高齢者移動支援について、愛知県のモデル事業が令和4年度で終了することから、継続した支援の実施に向け、移動支援専用車両を購入いたします。
「第9期にっしん高齢者ゆめプラン」の策定に向けてアンケートを行い、本市の高齢者を取り巻く現状を調査いたします。さらに、認知症の方が、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、ご本人が第三者に負わせた損害を補償する賠償責任保険に市が加入し、ご本人と家族を支援いたします。
在宅生活を送る要介護の方や障害のある方に対し、紙おむつの費用を助成する「紙おむつ助成金支給サービス」について、従来の申請方法からクーポン制に変更することで、利用者の負担を軽減し、利便性の向上を図ってまいります。
高齢者の保健事業と介護予防を一体的に行い、健康寿命を伸ばすため、福祉会館において、大学連携を活用した医療専門職等による健康づくりの講義と実習を行う「アクティブシニア倶楽部」を開始いたします。また、健診や受診履歴のない高齢者の生活実態を把握し、低栄養リスク者を発見して支援する「栄養パトロール事業」等、きめ細かな支援もスタートさせてまいります。
障害の有無にかかわらず、誰もがお互いを尊重し合い、いきいきと暮らせるまちづくりを目指す、障害者基本計画等の見直しに伴い、皆様からご意見をいただくため、アンケートを行います。
自立に向けた支援が必要な方に対し、自立相談支援、住居確保給付金、子どもの学習支援、就労準備支援等に加え、新たに家計改善支援を実施いたします。

(2)安全・安心を高める

次に、「安全・安心を高める」です。
誰もが、不安や心配なく、いつまでも本市で生活していくために、いつ起こるか分からない自然災害や火災、交通事故、犯罪等から、市民の大切な生命や財産を守るためのまちづくりを進めてまいります。
防災交通課の危機管理係、消防係を統合し、防災専門職の配置等により、防災組織体制の強化を図ってまいります。また、女性や学生などの新たな団員獲得に向け、多様な参加の機会と方法を拡大する、機能別消防団員制度の導入等について、協議・検討を進めてまいります。
災害発生時に速やかに対応できるよう、地域で実施する避難所開設運営訓練に加え、風水害、南海トラフ地震等を想定した市職員の災害対策本部訓練を実施いたします。
地震の揺れに伴う、電化製品や分電盤からの火災の発生を防ぐことを目的に、「感震ブレーカー」の設置費を補助いたします。
防災情報システムである、Jアラート総合型自動起動装置の更新等を行うほか、災害時に福祉避難所となる公立保育園4園に、地域防災無線の携帯無線機を新たに配備いたします。
子ども達が安全に登下校できるように、教育委員会と連携して行っている通学路交通安全プログラムにおいて、危険箇所の洗い出しと安全対策を推進いたします。
侵入盗などの犯罪抑止を目的に、区や自治会の防犯カメラの設置や修繕の費用に対する補助制度、自主防犯活動団体や通学路などの見守り活動への支援、LED式防犯灯の設置を継続いたします。また、主要幹線道路等における防犯カメラについては、電柱を利用した街頭防犯サービスを活用しながら設置を進めてまいります。
駅周辺の美観と安全を守るため、市内3つの駅周辺の自転車等放置禁止区域において、適宜、放置自転車の撤去を行ってまいります。

施政方針演説の様子2

(3)暮らしやすいまちを創る

次に、「暮らしやすいまちを創る」です。
本市は「緑豊かで暮らしやすい住宅都市」として、人口増加が続いております。快適な生活環境、地域の元気の核となる新たな拠点、利便性を向上させる地域交通網等を整備し、誰もが「住みたい・住み続けたい」と思えるまちづくりを進めてまいります。
主要幹線道路の渋滞解消、利便性向上に向けて、市道赤池・浅田2号線、野方三ツ池公園線整備に係る用地購入及び物件補償を進めてまいります。特に野方三ツ池公園線につきましては、市内の新たな南北交通軸を創出し、香久山南交差点周辺の渋滞解消を図るため、早期整備に努めてまいります。
また、国道153号豊田西バイパスにおける渋滞対策として、昨年発足した日進地区渋滞対策検討会において決定された、赤池二丁目交差点改良の着実な実施に向けた調整も含め、市内の国道や県道の整備の促進について、国や愛知県に積極的に要望活動を行ってまいります。
区長を通じて提出いただく、地域の皆様からの要望による道路改良、河川排水路整備を順に進めながら、安全の確保に努めてまいります。そのほか、長寿命化修繕計画に基づき、橋梁や歩道橋の点検等を行い、適切な修繕を計画的に進めてまいります。
公共交通につきましては、くるりんばすを含めた、地域公共交通の利便の増進を目的とした計画策定のほか、新たな移動交通手段等の検討の一つとして、デマンド交通の実証実験を行ってまいります。
都市情報、災害リスク情報を3次元化することで、リスクを可視化し、防災意識の向上等につなげてまいります。さらには、大学と連携して、ドローン等を活用したデータの精緻化を行ってまいります。
スマートインターチェンジにつきましては、修正設計、用地調査等を進めてまいります。また、道の駅につきましては、地域活性化の拠点となるべく、用地購入、修正設計、土木工事のほか、引き続き管理運営についての条例制定や名称の決定に向けて取り組んでまいります。
土地区画整理事業につきましては、現在、施工中の事業支援の継続のほか、赤池箕ノ手土地区画整理地区内において街区公園1か所の整備や、新たな事業の設立認可に向けた支援を行ってまいります。また、香久山西部土地区画整理の地区外関連事業として、香久山地区と接続する橋梁の新設に向けて、地域の皆様との話し合いも進め、橋梁設計及び測量業務を行ってまいります。
下水道事業につきましては、本郷町における下水道整備のほか、老朽化に伴う緊急度の高い管路の入れ替えなど、長寿命化対策を行ってまいります。また、日進美化センターを廃止し、南部浄化センターで浄化槽汚泥等を受け入れます。
環境まちづくりにつきましては、令和5年度までの期間となっている環境基本計画について、次期計画の策定作業に入るとともに、地球温暖化対策実行計画の見直しにも着手してまいります。また、脱炭素化を推進するため、引き続き太陽光発電や家庭用燃料電池システムなどの、住宅用の地球温暖化対策機器の設置費を補助してまいります。
「日進市生活環境の美化を推進する条例」の施行に伴い、関係者と協議の上、路上喫煙禁止区域の指定等に取り組んでまいります。
令和3年度に中間見直しを行った一般廃棄物処理基本計画に基づき、排出ごみのさらなる減量を促し、循環型社会の実現を目指してまいります。また、大学や企業との連携による「ごみ収集車の運行ルート可視化プロジェクト」の実証実験を継続し、デジタル化によって、ごみ収集に係る課題の解決を目指してまいります。

(4)産業の魅力を高める

次に、「産業の魅力を高める」です。
本市は名古屋市と豊田市の間に位置し、通勤圏内のベッドタウンとして発展してきました。この「大都市近郊」というメリットを最大限に生かし、地域内経済等の活性化に向けて、にぎわいと活力が生み出されるまちづくりを進めてまいります。
農業の振興につきましては、地産地消の推進のため、地元農産物のスーパー、コンビニ等でのさらなる販路拡大を進めます。さらに、農業の活性化、農業者の収益向上のため、新商品の開発や販路開拓などの6次産業化の取り組みのほか、地域農業の主要な担い手である認定農業者が、農業機器を導入する際の経費の一部に対し補助を行うことで、支援の強化を図ってまいります。
また、農作物への被害拡大が懸念され、地域ぐるみで新たに対策が必要なジャンボタニシ等、病害虫の防除にかかる経費の一部を補助いたします。
地元農産物の関連商品の開発では、「杲流純米吟醸 夢吟香」に続き、日進産のもち米「こはるもち」を使用した和菓子「日進米のあまから餅」を期間限定で販売し、好評をいただきました。引き続き、地域ブランドの創出を目指し、ふるさと納税返礼品との連携等も進めてまいります。
商工業の振興につきましては、今議会に審議をお願いしております「日進市小規模企業・中小企業振興基本条例」に基づき、小規模企業等の意欲的で創造的な活動を支援することで、企業が生き生きと活躍できるまちづくりに取り組んでまいります。
この一環として、人材育成・雇用確保・販路拡大等に要する経費への補助制度を創設し、経営安定化のための支援を行ってまいります。さらに、商工会による、市内小規模企業等を対象とした経営改善普及事業への補助のほか、新型コロナウイルス感染症に伴う影響等を見極めながら、プレミアム食事券事業等への補助を実施いたします。
企業誘致につきましては、日進東部地区企業団地の開発に向けて、地元区や地権者などに対する情報提供等を行うとともに、計画区域内の用地取得に必要な手続を行ってまいります。また、愛知県産業立地セミナーなどの機会を捉え、企業誘致のPR活動を行うほか、誘致促進のための優遇制度の創設について検討してまいります。
観光振興につきましては、ジブリパーク開園を見据え、本市での滞在も含めた周遊型観光の促進で活性化を図ります。商工会やにっしん観光まちづくり協会と連携しながら、光と音楽による「プロジェクションマッピング」技術を活用した新たな夜間景観を創出する事業を開催するなど、観光まちづくりにデジタルアートを取り込んでまいります。
また、シビックプライドの醸成を目的に、シティプロモーション指針に基づき、まずは、「まちの魅力」の掘り起こしのための調査を行ってまいります。

(5)学びと文化で未来を創る人財を育てる

次に、「学びと文化で未来を創る人財を育てる」です。
次代を担う子どもたちが、生きる力を身に付け、地域を支える人材となるよう、新しい時代に即した教育基盤の整備を進め、学校教育の充実に努めてまいります。また、誰もが生涯にわたり、生きがいを持って活動できるよう、学びの機会を提供してまいります。
小中学校の多目的室等を普通教室に改修し、児童生徒の増加への対応と、小学校の35人学級の環境整備を進めてまいります。
教員の負担軽減や指導の効率化を図ることにより、子どもの学習環境をさらに充実させるため、香久山小学校で昨年実施いたしました水泳指導業務の委託を拡げ、新たに西小学校・東小学校・相野山小学校の3校において実施いたします。
本市と連携協定を結ぶ企業等の協力を得て、キャリア教育の強化、例えば、「リアルな仕事を知る」などの授業の開催について検討してまいります。
第5次日進市生涯学習4Wプランに基づき、すべての市民が「いつでも」「どこでも」「だれでも」「なんでも」、生涯にわたって学び、生きがいを持って暮らせるよう、生涯学習の推進と、学習環境の充実に取り組んでまいります。
第2次日進市子ども読書活動推進計画に基づき、すべての子どもの自主的な読書活動につなげられるよう、多種多様な読書機会を得る環境の整備等に努めてまいります。
生涯学習・スポーツ施設の環境整備のため、市民会館大ホールの耐震性を向上させる、天井改修工事の設計を行います。また、スポーツ施設の環境改善に向けて、総合運動公園野球場において、音響設備の更新工事を行ってまいります。
成人式につきましては、未来を担う若者の前途を祝う場として、落ち着いた環境で式典に参加いただけるよう、これまでと同様に、20歳を対象として実施してまいります。
毎年、多くの参加申込みをいただいている、音楽のまちイベント「音結祭」や「こどものまち」など、市民の皆様の「学び」を応援し、生きがいの場を「創る」施策を、今後も継続してまいります。

施政方針演説の様子3

(6)地域の自治力と行政経営力を高める

次に、「地域の自治力と行政経営力を高める」です。
地方創生の時代、持続可能なまちづくりのため、戦略的な情報発信が求められています。本市の資源「ひと・もの・こと」をいかに活用していくかという議論を進め、市民の誇りや一体感の醸成を図り、地域のにぎわいと活力を創出いたします。
本市の重要な情報発信ツールのひとつ、「広報にっしん」の充実に取り組む一方、少しでも早くお伝えしたい行政情報を、私から市民の皆様へ直接発信するために、昨年の11月から動画配信を開始させていただいております。今後におきましても、生活に必要な情報や国の施策等も含め、タイムリーな配信を行ってまいります。
協働のまちづくりを推進するため、地域コミュニティ活動推進への取り組みや、市民自治活動推進に対する支援のほか、大学との協働事業を推進してまいります。
男女平等参画の推進、女性活躍の支援はもとより、差別や偏見のない、人間らしく多様性を認め合う社会の推進に注力いたします。また、性的マイノリティの方などへの支援の一つである、パートナーシップ宣誓制度の導入に向け、調査研究を進めてまいります。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進につきましては、市民サービスの向上を目的に、ビジネスチャットツールやWEB会議ツール、テレワークシステム等を積極的に活用するなど、デジタル化を進め、業務の効率化を図ってまいります。
また、スマートフォン等を利用して市民からの情報提供を受ける投稿システムなどのデジタル技術の活用により、迅速な対応を実現し、職員が今以上に戦略的・創造的な業務に取り組める環境づくりを目指してまいります。
昨年12月に開始した住民票の写し等のコンビニ交付サービスのほか、国が提供するマイナンバーカードを利用した、住民からの申請データを連携するためのシステムの導入を進めることで、市民の皆様が市役所窓口に出向くことなく、手続きができるような環境の整備を進めてまいります。
市役所北庁舎の建替につきましては、利用実態調査結果を踏まえ、周辺公共施設の機能の再編やウィズコロナを見据えた上での基本構想を策定いたします。
本市のふるさと納税制度を全庁的取り組みとして充実させるため、財務政策課に「ふるさと納税係」を新設し、体制強化を図ってまいります。さらには、今議会に審議をお願いしております「日進市ふるさと応援基金条例」に基づき、基金を創設するほか、返礼品の発掘やPRとともに、子育て支援等を目的としたクラウドファンディングを継続し、一層の寄附の増加を目指してまいります。
本市の債権管理につきまして、市税と市税以外の債権の徴収を段階的に一元化していくとともに、豊明市、みよし市、東郷町と協定を締結した「愛知尾三地区滞納整理機構」において、愛知県の徴収支援アドバイザーの協力も得て、4市町で連携して滞納整理業務を行ってまいります。また、収入未済額の縮減と、滞納整理を通じて個人の生活支援につなげ、誰もが税等を公平に負担する、平等な地域社会の実現を目指してまいります。
主要事業等の説明は、以上でございます。

5 令和4年度当初予算の概要

続きまして、令和4年度当初予算案の概要についてご説明させていただきます。
今後の国の財政見通しとしては、日本の中期経済見通しを分析した各種資料から、変異株を含めた新型コロナウイルス感染症による経済への影響には十分注意する必要はあるが、「ウィズコロナ」の下での社会経済活動の再開を図りつつ、経済対策を迅速かつ着実に実施するとされております。
一般会計につきましては、新型コロナウイルス感染症による影響が長引く中においても、経済動向は持ち直しの動きがみられることから、前年度から22億9,200万円増加の、総額276億4,800万円とする過去最大規模の予算とし、今後の経済成長を見込んだものとしております。
歳出につきましては、感染症を契機とした様々な経済社会構造の転換が求められる新たな時代に向けた変革期に入ると考え、将来的に本市の成長につながる事業を積極的に展開してまいります。
また、将来投資を支える歳入につきましては、市税を前年度より5億2,400万円増加の、153億6,600万円と見込んでおります。
その他、好調なふるさと納税寄附金の状況を踏まえ、寄附金を2億8,200万円増加の3億8,300万円としたほか、市債の活用としては、香久山西部と日進駅西の土地区画整理組合推進支援事業、道の駅整備事業、北小学校外壁改修工事に、5億1,200万円の起債を予定し、将来投資への財源としてまいります。
特別会計につきましては、国民健康保険特別会計を始めとした6つの特別会計の予算総額が143億5,700万円となり、前年度から5億9,600万円の増加となります。増加した主な特別会計では、国民健康保険特別会計が9,900万円、介護保険特別会計が4億1,900万円の増加となります。
なお、企業会計である下水道事業会計の予算支出総額は、33億700万円となり、昨年度と比較して5億5,200万円の減少となります。
予算編成としましては、交付団体から不交付団体に1年で戻ることも想定しておかなければならず、苦慮するところもございますが、職員の改善意欲を高めるために「インセンティブ予算制度」を試行的に実施するなど、既存事業の合理化や創意工夫に努めております。また、さらに不足する一般財源につきましては、各基金から11億円ほどを繰り入れ、基金の積極的な活用を図っております。
今後は、「インセンティブ予算制度」の確立を図っていくとともに、前例にとらわれることなく、職員の創意工夫等による、新たな市民サービスの創出を目指してまいります。

6 まとめ

令和4年度の取り組みを中心に、施政方針について説明させていただきました。
私は、昨年を表す一文字を「創造」の「創」といたしました。「創」という文字は、「きず」という意を持ちあわせており、コロナ禍において様々な影響、「きず」を負った年となりました。
一方で、この文字には「つくる」「はじめる」という意があり、昨年スタートした第6次日進市総合計画に掲げる将来都市像「ともに暮らす 私たちがつないで創る 人とみどりを大切にするまち 日進」の中にも含まれております。新型コロナウイルス感染症と対峙しながらも、将来を形づくる計画のスタートを機に、私自身も気持ちを新たにしたところであります。
冒頭でも述べましたとおり、これまでの経験を活かし、業務多忙時には、全職員で応援協力し、サービスを安定的に提供する工夫をするなど、職員の意識改革をさらに進めるとともに、これからの日進を見据え、未来につながる各種事業を着実に進めてまいります。
今後も、幅広く市民の皆様の声をお聞きし、ご意見を真摯に受けとめるとともに、新たな時代に向けたまちづくりに前進できるよう、創意工夫を重ねながら市政を運営してまいります。
市民の皆様、議員各位におかれましては、より一層のご支援ならびにご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、令和4年度の施政方針とさせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

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