所信表明

ID番号 N8445

更新日:2019年06月11日

1 はじめに

本日ここに、「令和」初の日進市議会定例会が開催されるにあたりまして、所信を表明する機会を与えていただき、誠にありがとうございます。
それでは、私の市政運営に関する所信の一端を述べさせていただきます。

去る4月21日に行われました市長選挙におきまして、市民の皆様からご信任を賜り、第4代日進市長として市政の舵取りを担わせていただくこととなりました。萩野前市長が12年間で築かれた実績を回顧するとき、今からの4年間は計り知れない重圧の日々が続くものと覚悟しております。
「平成」は、本市が大きく羽ばたき、全国でも屈指の発展を遂げた時代となりました。これは、ひとえに市民の皆様や諸先輩方のご努力の賜物であり、心から敬意を表し、感謝を申し上げます。
私は、先人の皆様方の功績を敬重しつつ、「令和」の新時代において、チャレンジし続けることにより市民の皆様とともに、日進市の輝かしい未来をつくりあげていくという強い決意で市政運営に臨んでまいります。
本市のさらなる発展と市民福祉向上のため、これまでの市議会議員としての経験や経営者としての実績を生かしながら、市民の皆様のご期待にお応えできるよう、全力で市長の責任を果たしていく所存であります。
今後の日進市政に対しまして倍旧のご理解とご協力を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
本市は、これからも人口が伸び続ける、大きなポテンシャルを秘めたまちであります。今後も、魅力ある豊かなまちづくりを進め、地域の活性化を図っていく、そして税収の増加につなげ、新たな公共サービスを提供する。この循環を繰り返していくことで、本市はさらに成長していくことができると考えております。
この好循環を止めることなく、未来へ向けて、本市をさらに前進させてまいります。
それでは、私がこのたびの市長選挙で掲げました「前進ビジョン」と、「前進政策」を踏まえ、市政運営の方針を申し述べさせていただきます。

所信表明する近藤市長

所信表明する近藤裕貴市長

2 市政運営の方針

最初に、「心のバリアフリー。弱者と言われる人が弱者でなくなる福祉を実現。」であります。私たちが暮らす社会には多様な人々の存在があります。年齢や性別、国籍、仕事と収入、受けてきた教育、人が持つ価値観、育った環境なども人それぞれであります。様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が、相互に支え合う社会の実現に向けた施策が必要です。障害のある人への支援としましては、大学を含めた官民連携を図ることで、社会活動や就労の促進、そして経済的に支援が必要な世帯へは、より効果的な施策を検討してまいります。「人権」を尊重し、「人間の尊厳」を守り、市民の皆様を始めとして、企業や地域活動団体など、多様な主体が、人と人、人と資源を世代や分野を超えてつなげていくことで、暮らしと生きがい、地域をともに創っていく地域共生社会の形成を目指してまいります。
また、高齢者への支援としましては、買い物、通院など、日常生活のなかで不便に感じていることを的確に把握し、生活がますます便利になるよう、日々、技術革新がなされているICTなどを活用した支援策を展開してまいります。
併せて、高齢者の外出を支援するための方策として、各公共施設のバリアフリー化を推進することで、施設の利便性向上を図ってまいります。また、子どもから高齢者、障害のある人もスポーツを楽しめる環境の整備のほか、相撲部屋の誘致に挑戦するなど、幅広く多様なスポーツの普及にも取組み、市民の皆様の健康増進や生きがいづくりに努めてまいります。
誰が弱者か、弱者でないかと定義づける基準などありません。「弱者が弱者でなくなる社会」の実現に向けて、私たち自身や市民の皆さんの心の壁を無くしていく施策、心のバリアフリー化を進めてまいります。

次に、「子育て・教育に関わる皆さんを支援。」であります。
次代の社会を担う子ども一人ひとりの育ちを応援するため、子育てにかかる負担の軽減や安心して子育てができる環境整備のための取組みを推進してまいります。
昨今のワークスタイルの変化による「働きたい×子どもを持ちたい」というニーズに応えることができるよう、一層注力してまいります。
増え続ける保育需要への対策として、民間保育所等の新設の支援、各市立保育園のトイレ改修のほか、各小中学校体育館トイレ改修を含む計画的な施設整備を行い、子育て、教育環境の整備を進めてまいります。
地域から孤立し、子育てに悩む保護者等の支援として、地域で支えるコミュニティづくりを進めるとともに、地域活動を担うNPO等への支援に努めます。
子ども医療費支援の拡充につきましては、今後の財政状況、保険医療制度等の課題を踏まえ、対象とする範囲を含めて検討するとともに、幼児教育・保育の無償化につきましては、国、県からの情報収集に努め、適切に対応してまいります。
目まぐるしく変化する社会、将来を予測することが困難な時代を前にして、子どもたちが「生きる力」を育む教育、子どもたちが自分の将来や夢を意識し、今そのためにどんな学びが必要かを自ら考え、勉学に対して自主的に取り組む子どもを支援する教育を推奨してまいります。また、ICT教育の推進や図書館等、公共施設の利用方法を検討することで、子どもたちの学習環境の整備を進め、さらなる学習意欲の向上を図ります。
そして、社会問題のひとつである、いじめや不登校、虐待から子どもを守るため、相談機能の多様化、拡充に努め、子どもたちが相談しやすい環境づくりを目指します。
さらに、教員の長時間労働解消に向けて、多様な人材を活用し、学校のクラブ活動のほか、地域のスポーツクラブの運営を支援する仕組みを研究するとともに、本市が全国に誇る吹奏楽を支援し、生徒のみならず、市民全般の音楽活動を応援し、音楽をさらに身近にすることで、「音楽のまち 日進」を目指してまいりたいと考えております。

所信表明の様子

令和元年度 第2回日進市議会定例会

次に、「企業誘致・投資促進、広告収入の拡大で財源増。」と「市の財産も有効活用して、外部からの収入を増やす取組み。」であります。
本市は子どもの数の増加による保育ニーズや高齢者数の増加による医療・介護ニーズの高まりに加え、幼児教育・保育の無償化により民生費の経常的経費は上昇が見込まれる一方で、地方法人課税の偏在是正やふるさと納税制度の影響に伴い、経常的経費の伸びに見合った市税等の自主財源の増加が期待できないと予想されます。
このことから、さらなる歳入の確保に努めるとともに、急激な財政環境の変化にも対応できるように備えることが求められています。
本市の前進を止めないためには、申し上げるまでもなく財源の確保が必要となります。法人市民税を含めた歳入増を目指した取組みを軸に、豊かな発想で潤いのある財政となるよう、方策を探ってまいります。
そのためには、私自らがセールスマネージャーとなって、「日進市」を売りこみ、より効果的なシティ・プロモーションの展開により、優良企業の誘致や企業の設備投資を促進するとともに、ベンチャー企業など、新ビジネスにチャレンジする人を応援し、起業率の向上を目指すことで、ひいては市内商工業の活性化を図ります。
また、人口10万人都市を目指して、県との連携強化に努め、有効な土地利用を推進するほか、市内で活用可能な財産を洗い出し、赤池駅を始めとする市内駅周辺の魅力向上を図るなど、創意工夫によってさらなる活性化と収入増を図ってまいります。
スマートインターチェンジは、市民の利便性向上や渋滞の解消、緩和のほか、観光や周辺企業活動等の活性化、大規模災害時における対応強化といったことが期待できます。地域の皆様と対話を重ねて、相互の理解を深めながら、着実に整備を進めるとともに、スマートインターチェンジ周辺の土地活用を検討し、観光の促進や雇用の拡大など、税収増を図ってまいります。
スマートインターチェンジと同様に、本市の将来への投資である、国認定の重点「道の駅」は、子育てや市民活動の場、防災拠点など、様々な機能を持たせ、市民をはじめ多くの皆さまに活用いただける施設とすることで、オンリーワンの魅力発信とともに、市内経済の活性化に資するよう、計画を進めてまいります。

次に、「くるりんばす『倍増計画』に着手!」であります。
市内の鉄道は、名古屋市営地下鉄と名鉄豊田線、また市域外北部に東部丘陵線が運行され、バスは、名古屋市営バスと名鉄バス、そして「くるりんばす」が運行しており、買い物や通院など、市民の日常生活を支えております。
このところ悲惨な交通死亡事故がマスメディア等で頻繁に報道されている影響もあり、高齢者の運転免許証の返納が増加しているとのことであります。
「くるりんばす」は、特にそうした方々の貴重な移動手段ともなっており、これまでも経費の節減を図る中、サービスの向上、充実に取組んできたところでありますが、今後も、ルートの見直しなどを進めつつ、公共交通が果たすべき役割を整理していまいります。
鉄道、路線バス、くるりんばす等が一体となって、公共交通ネットワークの形成を図り、デマンド交通や車両の長寿命化による運行本数の拡大の研究・実験等を行いながら、「出かけたくなるバス」とすることで、これまで以上に移動手段等の充実に取組み、利用者数の増加、市民満足度の向上を目指します。

次に、「『防犯カメラ5倍増』渾身の力で安心・安全・快適!」であります。
より住みやすいまちとするためには、犯罪のない安全安心な地域づくりの推進が求められます。
地域で行われるあいさつ運動や環境美化運動、防犯パトロールなどの様々な防犯活動は、身近な犯罪の抑止効果が非常に高いと言われています。本市の防犯につきましても、市や警察等との連携を図りつつ、地域における自主防犯活動が活発に行われてきております。
そのなかで、市民の生命・財産を脅かす犯罪の芽を摘み、住宅を狙った侵入盗や自転車盗などの発生を抑止するため、市民のプライバシー等に配慮しつつ、市内の防犯カメラの設置拡大に努めてまいります。
市民の皆様による自主防犯活動と警察、その他関係機関の役割を相互補完的に果たし、互いに連携しながら、安全安心なまちづくりを進めてまいります。
また、都市計画道路や幹線道路整備を推進することで道路交通網を整備し、市内の交通渋滞の解消や緩和を図るほか、歩道、住宅地、通学路のLED防犯灯、カラー塗装の道路などを増やすことで、市内の交通安全の推進を図り、市民の皆様が安心して暮らすことができるよう取組んでまいります。

次に、「元気な100歳100人のまちへ。一生涯働ける高齢者を。」であります。これは前市長が「健やかにっしん宣言」を掲げ、発信された「元気な100歳、100人」の数値目標の具現化を目指すものであります。
健康長寿につきましては、各自治体が様々な取組みをすすめておりますので、情報収集に努め、目標達成のため、あらゆる角度からアプローチをいたします。
本市の平均寿命は、男女とも愛知県内でトップであり、市民の皆さん、一人ひとりの健康に対する意識の高さも大きな要因と捉えております。
今後は専門分野の方々との研究会などを通じて、一層きめ細かく、市民の健康寿命の延伸に寄与する施策を打ち出していきたいと考えております。
就労意欲のある高齢者の方に、豊富な経験や多様なスキルを活かしていただけるよう願い、市として就労やボランティア機会の拡充を後押しし、高齢者の方々が年金以外の収入を保ち、生きがいを持つことができるようにバックアップいたします。
また、皆様が、住みなれた地域でいつまでもいきいきと暮らしていただけるよう、引き続き地域包括ケアシステムの構築に取り組んでまいります。

これまで申し上げました施策のほか、緑に恵まれた住宅都市であります本市の特性を生かした取組みを進めてまいりたいと思います。
良好な市街地を整備するため、下水道整備や各土地区画整理事業を計画的に推進するほか、「東部丘陵地」を始めとした市内の自然環境の保全に努め、また、市民の皆様の憩いの場となる「みどり豊かな都市公園」の実現を目指すなど、住宅都市としての魅力を高めてまいります。
また、本市の中央部を流れる天白川を中心に、豊かな農地が広がる自然環境は、本市の魅力のひとつであり、朝夕の散歩やウォーキングなど、多くの市民の皆様に親しまれています。天白川を始めとする本市の自然を活用したイベントの開催や、自然を身近に感じてもらうための施策を、市民の皆様とともに検討していきたいと考えております。さらに、遊休農地の活用や6次産業化の推進により、地域のにぎわいの創出につなげてまいります。
近年、全国各地で地震、豪雨などによる甚大な被害が相次いでいます。
いわゆる災害時要援護者等への適切な支援がなされるよう、これまで以上に、地域と行政による防災対策と減災力の強化を図り、また、空き家、空き店舗につきましても、地域活動や働く場などに活用できるよう検討し、安全安心な暮らしの向上と地域の活性化を図ります。
そして、各方面から高い評価を得ております尾三地区自治体間連携についても、より効率的な行政運営に資するよう、構成団体との関係の強化に努めつつ、新たな提携、連携を検討したいと考えております。
さらに、より一層の行財政運営の効率化と市民サービス向上の両立を図るには、行政改革や人材育成も重要であることから、官民連携の拡充や組織改編、ICT、AI、RPA等の導入のほか、民間企業との交流により、効率的な業務執行や職員の資質向上に努めてまいります。

3 まとめ

以上、市政運営の方針をご説明させていただきました。
もとより、これらのビジョン、政策の実現には、総合計画を始めとする各計画との整合性や本市の財政状況のほか、国・県の動向、法令等への適合など、多くの課題や条件があることは承知しております。
今後、どのような形で、その目的を実現していくことができるのか、知恵を絞り、工夫を凝らして、全力で取組みを進めてまいります。
そして、市民の皆様のご理解を得ながら、実施できるものは、迅速に対応し、調査研究や詳細な検討が必要な場合など、時間を要するものは中長期的な視野を持って推し進めてまいりたいと考えております。

最後になりましたが、私は、これからの4年間は、私自身が動いて示しながら職員と共に汗をかき全力を尽くすことで、行政がさらにレベルアップしたプロ集団となって、市民からより高い評価をいただけるよう、人づくり、組織づくりに努めてまいります。
そして、市民が助け合う「地域の力」、「心のバリアフリー」といった、人や心のつながりを大切にしてまいりたいと考えております。
中国の古い説に「兼愛無私(けんあいむし)」という言葉があります。これは、区別なく、広く人を愛すること、という意味であります。
まさに、この言葉のとおり、私は座右の銘である「無償の愛」で、すべてに接し、市民の皆様が「いつまでも、このまちに住み続けたい」そして、市外の方からは「このまちに住みたい」と、より強く思っていただけるまちの実現を目指します。私に与えられた市長としての一日一日を大切にし、本市の最高規範であります自治基本条例の趣旨を遵守し、市民の皆様の声にしっかりと耳を傾けてまいります。市政を、そして本市の未来の行く末を、担わせていただく者としての強い責任感と使命感を持ち、チャレンジし続ける市政運営に取組んでいく所存であります。
皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

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