第3回地域公共交通会議平成21年1月19日(月曜日)

ID番号 N3970

更新日:2019年03月01日

平成20年度第3回日進市地域公共交通会議議事録

1.開催及び閉会に関する事項

平成21年1月19日(月曜日)14時40分から17時30分まで

2.開催場所

市役所本庁舎4階第1会議室

3.出席委員及び欠席委員の氏名

(1)出席委員

浅妻 正美 委員(市民モニター)

石川 和美 委員(市民モニター)

小嶋 求 委員(区長会)

安藤 義昭 委員(老人クラブ連合会)

余語 節子 委員(地域女性団体連絡協議会)

水野 利子 委員(障害者団体連絡会)

竹下 啓 委員(NPO法人 にっしん市民環境ネット)

田口 和美 委員(商工会)

松本 幸正 委員(名城大学教授)

都築 基雄 委員(前市内巡回バス検討委員)

仲 龍典 委員(前市内巡回バス検討委員)

永山 明光 委員(名古屋市タクシー協会)

長瀬 敏裕 委員(名鉄バス株式会社運輸部運輸第2課長)

小林 宏 委員(愛知県交通運輸産業労働組合協議会議長)代理出席者:横井功

多田 直紀 委員(国土交通省中部運輸局愛知運輸支局首席運輸企画専門官輸送担当)

伊神 健 委員(愛知県尾張建設事務所維持管理課長)

平岩 父男 委員(愛知県愛知警察署交通課長)

宮崎 秀嗣 委員(愛知県地域振興部交通対策課長)代理出席者:渡邊重之(主査)

加藤 利秋 委員(日進市総務部長)

堀ノ内 秀紀 委員(日進市建設経済部長)

(2)欠席委員

武田 治敏 委員(子ども会連絡協議会)
長崎 三千男 委員(社団法人愛知県バス協会専務理事)

4.説明等のため出席した者

福岡防災安全課長、黒原主幹、渡辺課長補佐、寺田主査

5.挨拶

事務局

平成20年度第3回日進市地域公共交通会議を始めさせていただきます。
本日の出席者は、委員22名中、欠席者は2名です。設置要綱第6条に規定する会議の開催に必要な2分の1以上の出席をいただいていることを御報告いたします。
会議の公開ですが、日進市審議会等の会議の公開に関する要綱第3条の規定により原則公開とされておりますが、同第4条に、会議の内容によっては非公開とすることもでき、会議の公開、非公開の決定は、地域公共交通会議の会長が各委員にお諮りし行うものとなっておりますので、会長、よろしくお願いいたします。

会長

本日の内容は、特に非公開にすべき内容は含まれていないとお聞きしておりますので、公開とさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」の発言あり〕

会長

それでは、公開とさせていただきます。

事務局

傍聴人の皆様にお願いをいたします。傍聴人の皆様におかれましては、会議が公正かつ円滑に行われるよう、会議の秩序、維持に努めていただきたく存じます。よろしくお願いいたします。
本会議の開催に当たり、会長からごあいさつを賜りたいと思います。会長、お願いいたします。

会長

本日は、4月1日からの運行を目指して最終案を御協議いただくことになると思います。地域公共交通会議の役割はいろいろありますが、基本的にここで決めた運行形態が実際に実現していく。ぜひ皆様方には、その責任の重さを認識していただいて、御協議いただければと思っております。
日進市くるりんばすは、平成17年に大きな見直しがあったはずです。このときには、地域の要望あるいは利用者の方々の要望を聞きまして、朝夕の増便あるいはコースの増設、そして乗り継ぎ券の発行。一方で、高齢者の方々からも料金をいただくという大きな見直しをしました。
その後右肩上がりで、平成17年、18年、19年と増加し、20年も月ベースで対前年比を見ると増加しているとお伺いしています。すなわち、かなり好調で右肩上がりの状況であります。
そんな中で、日進市はさらに利便性を高めよう、利用者の声を聞いて特に昔から要望の高かった双方向運行を実現しようということで今回の再編に踏み切っています。
この会議には、専門者の方々あるいは利用者の方々、地域の方々がおみえですので、4月1日からの再編で利用者が減ったりすることのないよう、ぜひ皆様方からのアイデア、御協力をいただきたいと思います。この最終案に向けて忌憚のない御意見をいただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

事務局

それでは、議事に入りたいと存じます。議事進行する議長は、設置要綱の第6条で会長が行うこととしております。会長よろしくお願いいたします。

会長

それでは、私の方で議長を務めさせていただきたいと思います。
毎回、議事録の署名をお願いしております。これは名簿の順番とさせていただいておりましたので、今回は、余語委員と水野委員にお願いしたいと思います。

6.議事の要旨

  1. ルートとバス停について
  2. 双方向運行・ダイヤについて
  3. 運賃について
  4. その他

(1)ルートとバス停について

議長

それでは、議事次第に従い進めたいと思います。(1)ルートとバス停について御説明いただきたいと思います。

事務局

くるりんばす見直しの目的と方針は、現在の利用者の利便性を向上させるとともに、新たな利用者を発掘するという利便性向上のための見直しを目的として、利用者の満足度評価や現状のくるりんばす運行を基本としつつ、双方向運行等のさらなるサービス向上を検討します。
さらに、バス機能分担とネットワークの形成を図るため、ルート、バス停等のきめ細かいサービスにより、くるりんばすの利便性の向上を図ります。また、本年度より暫定的に運行を開始した赤池駅・長久手古戦場駅の鉄道間を結ぶ廃止代替路線については、新たにくるりんばす中央線として鉄道及び市役所を連絡・連携することを検討します。
この基本方針のもと、1.約60分を基本としたダイヤ構成とします。2.ルート・バス停位置に変更が生じた場合、他のコースで対応を図るものとし、既存バス停の廃止はしません。3.交通空白地となっている住宅団地、新設・既設公共施設へのアクセス利便性の向上を図るため、各コースのさまざまな条件を踏まえ、コースごとにきめ細かく見直しました。4.双方向運行については、利用者アンケート調査で双方向運行の要望が多かった西・南・北・中コースで実施するものとし、今回の双方向運行については、大幅な費用の増加を生じない範囲で実施することとしました。どの便を逆回りにさせるかについては、利用実態や要望等を踏まえ、コースごとに検討しました。5.鉄道駅及び市役所等を連絡する南北基幹軸、くるりんばすとは異なる運行形態の構築により、従来の路線機能を維持するとともに、鉄道や路線バスとくるりんばすが連携することにより、公共交通ネットワークの充実を図ります。
各コースの見直し内容については、第2回会議以降、パブリックコメントを11月14日から12月15日までの一ヶ月余りにおいて実施した後、生活交通部会を12月24日に開催し、第2回本会議で事務局一任となっていた北及び東南コースの確認、双方向運行の方法、中央線の運賃について議論しました。
パブリックコメントについては、28名の方から御意見をいただき、1.「ダイヤに関するご意見」6件、2.「バス停に関するご意見」7件、3.「ルートに関するご意見」10件、4.「双方向に関するご意見」13件、5.「中央線に関するご意見」及びその体験を含め3件となっており、今回の見直し検討案ではこの御意見のうち24件に対して対応しています。
第2回会議で事務局一任となった件については、運行事業者との調整を踏まえるとともに、安心・安全という面から再度協議図った結果、北コース五色園への乗り入れは復路での乗り入れとし、東南コース日進団地内への乗り入れは今回の見直しでは見送ることとしました。現在進められている日進団地東側の区画整理事業の進捗にあわせて、再度見直しを図ることとしました。
その他のコース・バス停については、警察当局との協議におきまして変更となった点を説明します。
東コースは「図書館」から「藤枝」に行くルートを提案していましたが、他のコースから乗り継ぎ、一番早く「市民会館」につなぐ便の役割を果たす設定をしました。
西コースは変更ございません。
南コースは、「日進駅南」から「南ヶ丘北」へ行くとき、栄南交差点の右折帯に進入しなければいけませんが、距離が短く、安全面において考慮すべきであるとのことから、県道から1本中の道路を利用して経由するルートに変更しました。
北コースは、先ほど御説明を申し上げたとおりです。
中コースは変更ございません。
東南コースは、東コースで「市民会館」、「名商大」への乗り入れに対応した結果、東南コースでの乗り入れは見送りました。
南西コースは変更ございません。
中央線も変更ございませんが、中央線、北コースについては、長久手町内を通過することから、同町の地域公共交通会議において協議しております。

議長

必ずしも今後このままずっと運行するわけではなく、利用状況を見ながら見直していくといったところもきちんと市民に説明しないといけないと思っています。
安心・安全を第一に今回の見直しを進めていますので、安心・安全の観点から設置が難しいということでは仕方がないと思いますが、歩道も何もないようなところではどのようにしますか。

事務局

警察当局との協議の中で、車の乗り入れ防止のためのポストコーンを設置するなど、安全対策を講じてバス停を設置したいと考えております。

(2)双方向運行・ダイヤについて、及び(3)運賃について

議長

(2)双方向運行・ダイヤですが、このルートとバス停は、どの便を双方向にするかということにも関係しますので、引き続き御説明いただきたいと思います。

事務局

双方向につきましては、くるりんばす利用者アンケートより抽出した西・南・北・中コースについて、詳細な利用実態調査を10月の後半に行い、所要人分や乗降区間、乗り継ぎといった便別の利用特性を解析し、便別の相対比較の中からどの便をどちらに回すことが運行効率上望ましいかを検討しました。
この結果、1便で往復する北コースを除き、西コース及び南コースは朝の時間帯は住宅団地から赤池駅への需要に対応し、夕方の時間帯は赤池駅から住宅団地への需要に対応することを基本とし、昼間は1便毎に双方向としました。中コースは香久山中や竹の山中といった商業施設等への需要に対する利便性の向上を図るため、1日を通して1便毎の双方向運行としました。なお、中コースは北コースの代替機能も果たしているところから、そのルート確保にも配慮しています。
ただ、西コースと南コースの運行方向が重なる時間帯が発生するため、南西コースを機能代替(中央線も一部時間帯で可能)として利用するものとしています。

議長

双方向運行に関しては、基本的に利用者ニーズをとらえ、どのコースを双方向にするかを一つの題材とし、かつ、現状の利用実態に合わせて双方向にする便を具体的に絞り込んでいます。
どの便を回すかは実際の利用実態に対応して、多いところは、そのまま利用者が逃げることがないように同じ方向で回し、少ないところに関しては、逆回りにして新たな需要を取り込みたいという考え方でこのようにしてもらっているということになっております。
また、時刻表に関しましては、これまでの11便を踏襲しつつ、安心・安全の観点、それから、今まで時刻表どおりにバスが来ない、遅延が発生するといったこともあって、余裕を持った時刻表にしていただいているかと思います。したがって、残念ながらパターンダイヤは崩れまして、便ごとに出発時間、到着時間が異なってくるわけですが、これは前に御議論いただいたように、やはり何よりも安心・安全を最優先するべきであろうということでしたので、このような形になったかと思います。
課題はまだいろいろあると思います。実際の運行に当たっては、多分わかりにくさが一番の問題になると思いますので、4月1日の実際の運行までに対処していただきたいと思います。

委員

本当にうまく回るかどうかは、実際に運行してみないとわからないところがあるかと思いますが、やはり公共交通を少しでも地元の皆様が使いやすく、また使っていただけるように、ぜひこういう形で進めていただけるとありがたいと思います。
住民の皆様にも、ぜひこういうことを十分御理解いただいて、成果が上がるようにPRなども努めていただけるとありがたいと思うところでございます。

議長

地域の方々にこういったところを支えていただく必要がありますし、口コミで「今度、双方向がついに実現するみたいだよ」「便利になるよ」というのを広げていただければと、まさに私もそう思っております。

委員

4コースの双方向運行については、コースによっては、必ずしも1便ごとの双方向でないコースもありますので、時刻表とか、バス停の時刻の表示の仕方をいかにわかりやすくつくるかが知恵の絞りどころかなという感じがしました。

議長

こうやったら、きっとわかりやすいに違いないという案がありましたら、ぜひ事務局へご提案ください。

議長

今回のこのダイヤ設定において、労働基準法に抵触することはないですよね。

事務局

運行に当たりましては、労働基準法を遵守した形でダイヤを編成しております。

議長

便によっては68分とか70分とか、早いところは60分とかあるのは、やはり渋滞あるいは乗客数の多さによる乗り降りの時間を加味して、余裕を持った時刻表になっていると考えてよろしかったでしょうか。

事務局

御指摘のとおり、そのような事項に考慮したダイヤを設定しています。

委員

4月1日から大幅な改正なので、とりあえず試験的にという話があったと思うんですけれども、場合によっては、一ヶ月か三ヶ月後に実態を見て、見直しとか軽微な改正とか、そういうことは考えられているのでしょうか。

事務局

一ヶ月、二ヶ月での見直しは考えていません。ある程度利用者が定着した段階で、今回の実験運行を踏まえ、他の路線でも双方向運行を展開していく可能性は持っています。

議長

恐らく利用状況が4月1日からがらっと変わるわけではなくて、使えなくなったところは減り、増える方はゆっくりと時間がかかると思いますので、多分3カ月とか、そういう短い期間では評価できないと思います。もう少し長い目で評価をしていかないといけないかと思います。ただ、ここの接続はどう考えても悪いとか、ここのバス停はどう考えてもおかしいというのがありましたら、それは検討していく必要はあると考えています。
ちょっと長い目で見ていただけたらと思いますし、ぜひ皆様方、そういう意味でちょっとずつこのバスの存在、便利さを宣伝いただければと考えております。

委員

これから4月までの段階で、どういう機関か、あるいはどういう方法でいつごろPRをしていくかをお伺いしたい。

事務局

ホームページとか広報は出させていただきますけれども、今乗っている方にお知らせするのも非常に大事なことなので、バス車内に張るなどの方法も考えていきたいと思います。遅くとも今月の下旬ぐらいから順次PRはしていきたいと思います。

議長

わかりやすさに対する工夫と一緒で、PRもいろいろな方法が考えられると思います。今後は、そういうソフト的なところはじっくり検討して、ぜひ効果的にお知らせするようなことを考えていきたいと思っています。

委員

リニモは、朝の時間帯は大体7分ないし8分置き、昼間時間帯でも10分置きに走っていますので、通常であれば、昼間時間帯で5分から10分お待ちいただければ乗車できます。朝夕のラッシュ時ですと、もう少し本数も多くなりますので、もう少し短い時間で乗り継ぎいただけると思います。

議長

(3)運賃について御説明をお願いします。

事務局

運賃につきましては、一乗車100円、無料対象者、乗り継ぎ券発行の有無、乗り継ぎ券の使用に関する制限事項、乗り継ぎ券使用時の割引額、高齢者定期券につきましては変更をしません。
ただし、乗り継ぎ券の発行場所については、今回、市役所のバス停に限り発行する予定でございます。乗り継ぎ券は、利用者が一乗車100円で行きたいところに行くことができない人のために設けた制度でございまして、そのために市役所において発着を行っている関係からみて、市役所のみの発行とするものでございます。
中央線については、他のくるりんばすとは目的が異なり、駅間を結ぶ都市交通幹線と考えていますので、くるりんばすとは違った一乗車200円の運賃設定を行いましたす。なお、無料対象者、乗り継ぎ券発行の有無、乗り継ぎ券の使用に関する制限事項、乗り継ぎ券の使用時の割引額、高齢者定期券につきましては、高齢者及び子供に対する市の施策については、現在のくるりんばすと同様としています。
なお、くるりんばすと中央線の運賃の差があることにつきましては、わかりやすく示す必要がありますので、バス停なりバス車体等に少し工夫し、料金が違うということをわかりやすく提示したいと考えております。
中央線とくるりんばすの乗り継ぎについては、市役所以外では、中央線200円プラスくるりんばす100円の合計300円ですが、市役所で乗り継ぐ場合に限りましては、中央線が200円、くるりんばす100円のうち100円を割り引くという形になりますので合計200円となります。

議長

基本的な考えとして、くるりんばす受益者の負担割合は25%程度ということから料金を1乗車100円に設定し、中央線は受益者の負担割合は50%程度ということから料金を1乗車200円に設定しています。
ただし、コミュニティーバスとしての無料対象者は、中央線、くるりんばすともに同じ。それから、高齢者に関しましては、恐らく福祉的な意味合いもあるということで、1,000円の定期で、中央線、くるりんばすともに乗れるということにしたい。
今回変わったのは乗り継ぎ券ですが、今まではどこでも使えたんですが、本来の目的に立ち返って、市役所でのみ乗り継ぎ券を発行し、利用ができるように変えるということになっております。

委員

鉄道とバスの乗り継ぎというものが、やはり皆さんに幅広く御理解、PRしなければいけないということで、いろいろな路線で徐々に取り組みを進めているところでございます。
その一環として、リニモとバスとの乗り継ぎ、あるいは関連するバス路線や沿線施設を紹介するということで、今年度、パソコンや携帯電話から県ホームページ等で「リニモビ」と入力していただくとアクセスできます。
今回、日進市さんがお取り組みいただいたバスの再編、新たなダイヤにつきましても、運用開始されるときには、「リニモビ」の中で、路線あるいは各バス停ごとの時刻などがごらんいただけるよう事前準備をさせていただいて、広く一般の方々に御紹介できたらと思っているところでございます。

議長

こういう不況の状況で多大な額を市が支出して、このくるりんばす、中央線を運行することになっております。これを減らすには、ひとえに利用客を増やすということです。利用客が増えれば、このサービス水準を保つことができるということになりますので、ぜひ皆様方の御協力をお願いしたいと思います。それから市民の方々にも、この額をぜひ御認識いただければと思っております。
今回御提案いただいた最終案に対して、御承認いただける方は挙手をお願いします。

〔賛成者挙手〕

議長

御参加いただける方全員の一致ということで承認させていただきたいと思います。ありがとうございます。

(4)その他

事務局

来年度、赤池駅から愛知学院大学の運行計画につきまして、名鉄バスと大学側で御協議された件について、名鉄バス株式会社より御説明を賜りたいと思います。

委員

「2009年度赤池駅~愛知学院大学運行計画」についてご説明します。
先ほど事務局からくるりんばす中央線の運賃が200円という提案があり、承認されたところでございますが、その中で競合するバス路線はないという御説明でしたが、赤池駅から愛知学院間で現在運行している廃止代替バスは、日進市の補助運行を継続しているものとは別に愛知学院大学の補助運行をしている臨時便があります。
このバスは、名鉄バスの一般路線として残りますので、愛知学院大学と名鉄バスが協議した結果、運行計画につきましては赤池駅から大学へ直行するノンストップ運行を考えています。運賃は中央線と同様200円と考えていますが、現行の道路運送法の規定によると、当初の名鉄バス運賃から二割以上下がる場合、地域公共交通会議で皆様の御承認をいただかないと、そのような運賃設定ができないことになっていますので、200円の運賃設定をお認めいただきたいという形で説明させていただく次第です。
運行区間は、赤池駅から愛知学院大学までの間をノンストップ運行します。
路線図は、現行の名鉄バス路線をほぼなぞる形で大学まで運行します。
時刻表は、赤池駅発の8時台に「愛知学院大学前行」として一片、愛知学院大学前発の17時台に「赤池駅行」として一片運行します。赤池駅、愛知学院大学の各停留所は、現行と同じように、くるりんばすと同一停留所での乗降とします。
車両は、名鉄バスの一般路線型の車両をもって運行します。
運行日は、大学の年間授業計画表に沿って事前に決定します。これは、大学の開校日に限定しますので、平日でも夏休み等で学校がないときはお休みしますし、土曜日等でも大学の授業の都合等で運行する場合もあります。
詳細な運行時刻については、くるりんばす中央線(仮称)の運行ダイヤ決定後に、愛知学院大学と協議を行い決定します。
運賃の種類及び額は、普通旅客運賃(通常の片道運賃)は、くるりんばす中央線と同額(200円)とし、小児運賃は大人運賃の50%(100円)にします。大学の学生輸送に関するものですので、小児はほとんど想定しておりませんが、一応民間の一般路線バスの扱いも兼ねていますので、形式上になるかもしれませんが、小児運賃も設定しています。
また、普通旅客運賃で特殊扱いの乗継割引運賃(バス・バス乗継割引運賃)と乗継割引運賃(バス・鉄道乗継割引運賃)があります。これは、バスカードを使った場合あるいはトランパスカードを使った場合、運賃が割り引かれるものですが、この路線は定期券を設定しないかわりに、バスカード、回数券の利用を認めるとことを大学と協議しています。あくまで定期券は設定せず、そのかわりに回数旅客運賃として、バスカード、トランパスカード等を使えることで御不便を解消しようというものです。
基本的には、日進市外からみえる学生さんの御利用が大半かと思いますが、この会議の場において、皆様のお手を煩わせまして、このような説明をさせていただきまして、何とぞ御承認いただきたいと思いますので、皆様の御審議をお願いします。

議長

今回、名鉄と愛知学院大学との協議路線というか、その間で決めていただいた路線を、この地域公共交通会議で諮ることになった理由というのは、今お話がありましたが、事務局から、一度その辺の経緯の説明を補足いただけますか。

事務局

この路線は廃止代替バスとして運行しており、午前に赤池駅から愛知学院大学への片道運行、午後(夕方)に愛知学院大学から赤池駅への片道運行を行っており、運賃は赤池駅から愛知学院大学まで片道320円だったものが今回のくるりんばす見直しに合わせ200円にするという案です。運行時刻は大学の1限目の開始時刻に合うように走らせるというのが実態です。また、学生が帰る時間帯に合わせて運行するものです。名鉄バスとは、くるりんばすの補完、連携という意味を含め、「農協前」バス停に停車していただくよう、調整を図っております。

議長

日進市では、今まで名鉄バス路線に関して、この地域公共交通会議に諮るということはなかったと思いますが、今回諮った理由は料金だけなのか。路線やダイヤについては一切言及できないが、200円の運賃で運行したいので承認いただきたいということで、今回御提案いただいたということですか。この地域公共交通会議でこれを扱ってよいのかどうか。その辺の御意見がありましたらいただきたいと思います。

委員

地域公共交通会議の目的の中に、通常のバス事業者の事業の中で行われる路線バスの運営については、所定の方法に従った運賃の設定をしていただくのが大原則です。これが日進市の中央線と連携を図るため運賃を200円に下げていく。そのためには、この地域公共交通会議の中での合意が必要になってくるということですが、運賃の設定方法の内容については、十分に精査している段階ではございません。
というのは、定期券の運賃を設定しないというのは、おかしな運賃設定ですし、路線バスの運賃設定の約束事の中で、回数券、定期券、普通運賃は絶対不可欠ですけれども、こういったものを外して特例を与えていく一方で、朝の8時台と17時台のバスの運行という前提で、昼間割引のバスカードをつくっていくことも書かれているが、ここは必要ない部分だと思います。こういった部分の調整をどうするかというのは、運輸行政の中で、道路運送法をどのように適用、解釈していくかという問題ですので、細部についてはもう少し検討させていただきたいと思います。
ただ、中央線の200円の運賃と同額にするということは、今回の直行便は一般の利用者も利用できる便だと思いますので、それを排除するものではないという前提で考えていけば、片一方のバスは高く、片一方のバスが安い、これはおかしな話だと思いますので、こういったことの弊害をなくしていくための措置は必要だと思います。
一番重要なのは、お客さんに対して「くるりんばすの定期券は使えません。」というアナウンスをしっかりしていかないと、特に高齢者の方は間違ってしまう。くるりんばすの双方向運行にしても、今まで地元の協議を通して十分な協議を設定していただいているかと思いますが、細かな事業計画については、地元の皆様方で決定していただければいいかと思います。
ただ、ここの会議の場では、どういう考え方で、どこにポイントを置いて、そういうルートないしダイヤ設定をしていったか。その中でどういう課題があるか。そのことについて皆さん方に意見を確認しながら、さらなる改善と見直しはどうするのかという話だと思います。それをこの場で議論することが本来の地域公共交通会議の目的ないしは役割だと考えています。
利用者の方にどうやって案内をするか。中央線に限らず、逆回りのバスのバス停スペースはどのように表記するのか。そこは事務局一任じゃなく、我々も一緒に考えて、その責任を負っていくという考え方が必要だと思います。

委員

この地域公共交通会議とは別に生活交通部会を設けているが、お互いが勉強していかなければいけないと思っています。

委員

中部運輸局では、地域公共交通をよりよいものとするためのガイドラインを作成しています。どこかの段階でそういったもので説明をさせていただく機会があればと思っていますが、協議会の中ですべての議論をし尽くすということは不可能だと思いますし、地元の方々の意見を全て反映していくということは、ほとんど不可能に近いと思います。そういう意味では、生活交通部会の位置づけは非常に大きなものであり、そこでいろいろな意見を集約させた内容を地域公共交通会議で確認していく。さらには、ここにいる皆様方からの意見、そういう要望などを確認しながら進めていく。こういった取り組みをしてくださいということを、このガイドラインの中でも案内をさせていただいております。
それは地域によって事情は違うかと思いますので、そういったものを御案内させていただく機会があれば事務局と相談をさせていただきたいと思います。

会長

地域公共交通会議の位置づけはいろいろあると思いますが、私は二つあると思っております。一つは、運輸局に届出で済むということですので、生活交通部会で考えていただいた内容を最終的にこの場で確認をするというのは非常に重要な位置づけかと思います。
もう一つは、届出事項とは別のところで打つべき手だて、先ほどの話ですと、PRとか、いかに間違いをなくすか、あるいは時刻表をどのように工夫するかとか、そういったところも協議できれば一番いいかと思っています。その二つがやれると非常にいいなと思います。
ただ、残念ながら、今回の場合は日程的に非常に限られていた。そうすると、どっちを優先するかというと、やはり運輸局への届出の方をどうしても優先せざるを得なかったということで、後半の部分がしっかりと議論できていなかったかなと思います。この辺は、こういう場を設けるのが難しかったらば、事務局に直接御意見いただきながら、ぜひ4月1日から利用者の方々に理解いただけるような運行が実現すればというように私は考えております。
それで、先ほどの名鉄バスの話に戻りますが、200円の運賃とか、いろいろ細かな点は問題があるということですが、運賃に関して、この地域公共交通会議で協議してもいいのではないかということでよろしかったですね。
私が心配しているのは、今回御提案いただいたルートは、赤池駅と愛知学院大学にしかバス停がありません。途中では全く停車しませんので、現実的には市民はほとんど利用できないだろう。それから、くるりんばすを補完すると言っていますが、そういう意味では本当に補完になっているのかなというと、少々疑問です。
ただ、愛知学院大学行きの学生が、もしこのバスがないと、くるりんばすに乗車しますのでパンクする可能性がある。そのパンクする分を今回提案いただいたこのバスで救ってくれるという可能性はありますので、そういう意味では補完なのかもしれませんが、いずれにしても、途中に全くバス停がない、市民の利用が全く見込めない。それでも、料金だけは地域公共交通会議の合意が要るので協議いただきたいということですが、その辺に関して御意見をいただければと思います。

委員

今回日進市が検討している中央線は、地域公共交通会議の合意のもとに協議路線、協議運賃が成立をするわけです。その運賃に同調するしないという話がありますが、大前提として、協議路線に同調するという考えは、はっきり言って私どもは持っておりません。
そこはその地域の皆様方が主体的に考えられた運賃ですので、他の路線バス事業者とか、自社の他の系統の中で同額調整をする、また下げ調整をする、こういう必要性があるものは、そういう考え方はあっていいと思いますが、この地域主体として考えていくものに、最終的に路線バス事業の運賃が引っ張られていく、こういう発想で運賃設定が可能かとなると、運輸局と事業者の中で対応させていただきたいと思います。
会長からは、恐らく市民の方は直接使うことはできないかもしれないけれども、一般に開放している路線であるということと、問題は、協議路線という位置づけがないままに、運賃部分までも同額調整を認めていくというようなものが果たしていいのかどうなのか。ここは運輸局で判断させていただく部分かと思いますので、この朝夕一便ずつ一往復の便を、道路運送法上の中でどうやって取り扱っていくのかだと思いますので、もう一度検討させてください。

議長

愛知学院、日進市、名鉄バスで協議・御相談いただいて、本当にくるりんばすの補完的な役割も果たすような形にしていただいた後、協議路線としてここに御提案いただければ一番いいかと思います。そのためには、少なくとも市民も使えるようなバス停を1カ所でもいいので設置いただいて、それで協議路線ということにしていただければいいかと思います。
ただし、その協議路線という場合には、大学の授業に合わせて運行日が決定されるとか、あるいは廃止等に関しては、またお申し出いただいた協議路線ということで、ここでお話しさせてもらうということになるかと思いますが、そういうことで進めさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

委員

今後のスケジュールですが、今年度中に地域公共交通会議が別に開催していただけるということでしたら、今の御提案のような形でもよろしいかと思いますが、これが来年度になりますと、4月からの学生輸送が運行できない可能性があります。
今後、愛知学院大学と協議していきますが、新年度から赤池駅からのスクールバス路線にどれくらいのお客様が乗るのか、全く予想がつきません。運行したら空振りに終わるかもしれませんし、1台では足りず、2台、3台のバスが必要になるかもしれません。
そういったところを踏まえると、できれば当初の段階では現在のノンストップ案で運行させていただき、4月以降、学生の利用動向を見ながら、追加的に途中停留所の開設の有無について、大学と議論した中で改めて提案させていただくことは可能と思います。4月1日から200円で運行すること自体については、今年度中に御判断をいただきたいと思います。

議長

スケジュール的なところを事務局から何か案があれば御提案をお願いしたいと思います。

事務局

当初、二月初旬にも予定しておりましたので、今年度中にもう一度開催することは可能かと思います。

議長

協議路線になるかどうかということも根本的な問題としてありますので、皆さん大変お忙しいと思いますが、二月の初旬にもう一回だけ地域公共交通会議を開催させていただき、この話を決めさせていただけたらと思います。

委員

この協議会で諮る問題は何か疑問に感じるところがありますので、そこをきっちり調べてください。

議長

それは事務局の方で、運輸局とか関係機関でよく確認していただいて、必要であれば二月初旬にもう一度開催させていただくということにさせていただきます。
その時に、わかりにくさをどう解消するか、今後の見直しをどうしていくかについても具体的にお話が進めればいいかと思います。

以上で、議題については終了します。

7.その他

会長

その他で事務局から何かございますか。

事務局

特にありません。

会議終了

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