第5回生活交通部会

ID番号 N3962

更新日:2019年03月01日

平成20年度第5回日進市地域公共交通会議生活交通部会議事録

1.開催及び閉会に関する事項

平成20年12月24日(水曜日)14時40分から16時48分まで

2.開催場所

市役所南庁舎2階第5会議室

3.出席委員及び欠席委員の氏名

1出席委員

  • 浅妻 正美 委員(市民モニター)
  • 石川 和美 委員(市民モニター)
  • 小嶋 求 委員(区長会)
  • 安藤 義昭 委員(老人クラブ連合会)
  • 武田 治敏 委員(子ども会連絡協議会)
  • 水野 利子 委員(障害者団体連絡会)
  • 田口 和美 委員(商工会)
  • 都築 基雄 委員(前市内巡回バス検討委員)
  • 仲 龍典 委員(前市内巡回バス検討委員)
  • 加藤 利秋 委員(日進市総務部長)
  • 堀ノ内 秀紀 委員(代理:市川幸生)(日進市建設経済部長)

2.欠席委員

  • 竹下 啓 委員(NPO法人 にっしん市民環境ネット)
  • 余語 節子 委員(地域女性団体連絡協議会)
  • 松本 幸正 委員(名城大学教授)

4.説明等のため出席した者

福岡防災安全課長、黒原主幹、渡辺課長補佐、寺田主査

5.挨拶

事務局

本日の出席者は、委員14名中11人であります。設置要綱第6条に規定する会議の開催に必要な2分の1以上の出席をいただいていることを御報告いたします。審議会等の会議の公開に関する要綱第3条の規定により、原則公開とされておりますが、同4条に会議の内容によっては非公開とすることもでき、会議の公開、非公開の決定は、地域公共交通会議と同様に生活交通部会長が委員に諮って行うものとしております。よろしくお願いいたします。

部会長

本日は傍聴人がおみえになりますので、入室を許可してよろしいですか。
〔「異議なし」の発言あり〕

部会長

ありがとうございます。入室を許可します。

事務局

傍聴人の皆様方におかれましては、会議が公正かつ円滑に行われるよう、会議の秩序、維持に努めていただくようよろしくお願いいたします。それでは、平成20年度第5回日進市地域公共交通会議生活交通部会を開会いたします。部会長ごあいさつをよろしくお願いいたします。

部会長

挨拶

事務局

それでは、議事に入りたいと存じます。議事進行する議長は、設置要綱の第6条で部会長が行うこととしておりますので、よろしくお願いいたします。

部会長

御指名をいただきましたので、議長を務めさせていただきます。議事録の署名につきましては、浅妻委員と石川委員にお願いいたします

6.議事の要旨

(1)見直し案について

議長

それでは、議題に入ります。
議題(1)パブリックコメントの結果報告について、事務局から御説明をお願いいたします。

事務局

資料No.1「パブリックコメントの内容報告及びその対応について」、御説明を申しあげます。パブリックコメントにつきましては、11月14日(金曜日)から12月15日(月曜日)までにわたりまして、28名の方から御意見をいただいております。この意見につきまして、1「ダイヤに関するご意見」、2「バス停に関するご意見」、3「ルートに関するご意見」、4「双方向に関するご意見」、5「中央線に関するご意見」と分けております。上から東コース、西コース、南コース、2ページ目に東南コース、中コースというように記載をしており、最後のページには、その他の御意見と対応に分けて書いてございます。全体の意見数を項目別に分けますと、1の「ダイヤに関する御意見」としましては6件、2のバス停に関しましては7件、ルートに関しましては10件、双方向に関しましては13件、その他の御意見につきましては3件いただいております。

議長

御質問がありますか。

事務局

補足します。39件の御意見をいただいておりますけれども、対応できない事項につきましては9件ほどございました。 議長:後でルートの説明もございますので、次のルートにいきたいと思います。事務局から説明をお願いします。

(2)ルート及びバス停設置について

事務局

それでは、(2)ルート及びバス停設置につきまして、資料No.2で御説明いたします。
前回の部会、地域公共交通会議におきまして御議論いただいたものと、愛知警察署担当者との現場の確認をしてまいりました。安全面とか運行時間等、総合的に勘案したものでございます。
長久手古戦場駅で折り返す北ルートでございますが、古戦場駅から折り返す復路で「五色園南」から「五色園東」へという形で通過するルートを御提案いたします。長久手古戦場駅につきましては、リニモ北側の「古戦場駅」で御提案しておりましたが、安全な運行時間の確保を図るために、リニモ駅の南側の県道、グリーンロードを回り込んで日進市の方に折り返すところにバス停の設置をするものです。「東部福祉会館北」につきましては、東に向かう往路につきましては設置できる予定ですが、西に向かって折り返す場合につきましては、警察との協議の中で交通安全上設置できないことが判明しております。今後は、こちらの現地土地所有者と協議をいたしまして、承諾いただけましたら設置したいと考えております。東部福祉会館から西に向う「東中学校」でございますが、こらちにつきましても同様でございます。
パブリックコメントにありました「北コースについての折り返し」という御意見につきましては、双方向という形で折り返すルートを考えておりますので対応できる形となっております。現在の北ルートは岩崎地区もずっと巡回している関係で、岩崎町にございますスーパーのカーマにバス停を設けていただきたいということがパブリックコメントでございましたが、中央線と乗り継ぐことにより可能であると思っております。
東南コースのルートにつきまして、安全面、総合的な判断をいたしました。今回示す案としましては、前回と同様の案でお示ししております。日進団地から米野木に抜けるルートでございますが、区画整理事業の道路整備状況に合わせまして、今後見直しを図っていきたいと考えております。パブリックコメントの中で「油田」を右折してはどうかという御意見がございましたが、今回は見送ることになります。東南コースのバス停は、安全運行の観点から、「市民会館」「名商大」前でのバス停の設置は見送る形で御提案をしております。「市民会館」につきましては、東コースで最初に入る便を設定しておりますので、東コースで補う形になろうかと思います。
東コースにつきまして、運行事業者との協議の中で、「市役所」から「藤枝」へ向かうところを「市役所」から「市民会館」経由「藤枝」へという案でお示しをいたしました。こちらにつきましては、一番早く「市民会館」に行けるコースに変更したところです。「橦木北」のバス停が、南コースを協議する中で、反対回りをしたときのバス停を現在のところの向かい側に置くことができないため移動します。現在あるバス停を西側に移動させて、南コースと東コースで同じ位置にバス停を移設したいと考えております。パブリックコメントにありました北コースと同様に東コースでも「五色園東」「五色園南」を経由したらどうかという御意見、「運動公園」の中へ乗り入れを実施してはどうかという御意見は見送る形になります。
西コースにつきましては、先回の提案とほぼ同様な形になっております。「香久山」バス停につきましては、南側にありますユニーのところに設置を考えております。「南高上」バス停につきましては、現在は住宅地に入る前にバス停がございますが、戻ってきて梅森に向かうときにも「南高上」のバス停を設置し、2.「南高上バス停新設」という形で御提案を申し上げます。右回りで回ることになっています「門木橋」につきまして、「門木橋」を通過する場合に騒音等の被害をこうむっているという御意見がございましたが、バス停の廃止は極力しないということ方針でしたので、坂を下る形で通るルートになっております。騒音につきましては軽減を図る形でルート設定を御提案しております。西コースで直接「市民会館」に連絡することはできないかということでございましたが、市役所におけます直接便、早く行ける便を御利用いただくことで対応していきたいと思います。「東名古屋病院」バス停は双方向運行の御希望がございましたが、今回往復のコースをつくることによりまして、通院のための双方向運行の希望は叶う形になっております。
南コース「日進駅南」バス停につきましては、右回りの場合、少し南にございます栄南交差点に進入し、南ヶ丘に鋭角に折り返す形になります。警察当局と協議の中で、右折する際に進入距離が短く見直したらどうかという助言もございましたし、パブリックコメントで、日進駅の南にございますスーパー日進フランテ館へのアクセスのためにバス停を設けてはどうかという御提案もございましたので、スーパー前の道路隣に公園に設置する予定です。「橦木北」につきましては、東コースと同様に南山の手線沿いにバス停を設置したいと考えております。「日進駅南」と同様に市役所の近くの「浅間下」の折り返す方についても、今回は設置を見送らせていただいております。右回りはとまりますけれども、左回りについては見送る形になります。
中コースの「浅間下」のバス停については、両方向とも北に上がるコースにつきましてはバス停の設置を見送った形です。本郷地区や藤島、岩藤から福祉会館を御利用の方のために、岩崎交差点の手前に「北部福祉会館北」というバス停を設けさせていただいております。パブリックコメントでの「市民会館」への連絡は、今回の案で「市民会館」に寄る形になりますので、パブリックコメントに対しては対応が可能と考えております。同じく双方向による通院、買い物につきましては、叶う形となっております。赤池駅へ連絡するルートをという御提案につきましては、他のコースとの併用で対応していただく形になります。小林転回場にバス停設置をしていただきたいという意見がございましたが、ここはバスの向きを変えるのみの土地の確保になっておりまして、安全上の点から今回は見送る形にしております。
南西コースにつきましては、前回御提案と変更はございません。
ダイヤにつきましては、現在、最終的なダイヤ調整をしておりまして、本日はお示しすることができません。現在のところ、くるりんばすの7コースにつきましては、おおむね始発が7時、最終便の市役所到着につきましては午後8時25分で考えております。中央線につきましては、前回と同様、始発は6時50分、最終便の長久手古戦場駅到着につきましては午後8時37分で考えております。

議長

コースについて御説明がありましたけれども、これについて御質問がありましたらお願いします。

委員

東南コースの油田からの進入は見送るということでございますが、これでは理由にならないのではないかと思います。それから、東南コースは愛知牧場西から愛知池を経て、米野木駅に乗り入れてるというのが今回の改正ルートですけれども、これは復路になるわけです。今問題になっているのは往路のことであって、市役所を出発したくるりんばすが南山エピックへ行くのに、三ヶ峯まで行かなければ南山エピックへ帰ってくることができないという、非常に時間的にロスしますので、これを何とかお願いできないかなということであります。

事務局

一部分でありますけれども、東コースと東南コースが重なっているところがございまして、それを御利用いただきながらということでございます。双方向につきましては、今後一切この見直しをしないということではなくて、まずは要望の高いところからやらせていただいたということでございます。

委員

五色園や香久山のように、人口、要望や声が多いと実施し、人口、声が少ない南山エピックの場合はやらないということでしょうか。

議長

必ずしもそうではないですけど、今回はどこを我慢していただくかということです。初めての双方向は、テストではないのですが、いろいろな問題が出てくると思うのです。ですから、特に懸案になっているところはできるだけやっております。要望の声が小さいからやらないのではなく、今後もアンケートなどをしながら進めるということではないでしょうか。

事務局

本年6月利用者アンケートをとり、要望の高い順に双方向ということでございます。東南コースの場合は、利用者からの要望が他に比べ低かったという判断のもとで今回のルートをご提案しております。

議長

それでは、まだ議案もたくさんありますので。次へ参ります。事務局から説明します。

(3)双方向運行の運用について

事務局

資料No.3、双方向運行の運用に関する件でございます。6月19日にアンケート調査をし、利用実態調査につきましては、10月21日、23日、28日に実施しました。下にコース別平均利用者数の表がございます。これは3日間の平均ですが、東コースが一番多く276人。南コースが276人、中コースが233人という数字になります。双方向運行を希望する割合につきましては、多い順に申しますと南コース、西コース、北コースになっております。ピンク色の部分が数値的、評価的に高いという表し方です。赤枠で囲ってある西コースを見ていただきますと、利用者数268人、双方向希望割合53.9%で、希望者が多いことが見てとれます。往復利用につきましては平均値ということで、オレンジ色で示してあります。評価は、往復利用については平均値であるものの、利用者数、双方向希望が多いことが見てとれます。行き帰りの差がございますが、仮に行きが10名、帰りが5名の利用であった場合は利用差が5人になりますが、その5人以上が7カ所あったということで「7.」という数字が書いてあります。この利用差が高いところにつきましては双方向を実施した方がいいという評価が高くなることを示しております。南コースにつきましては、利用者数、双方向希望が多いということで、往復利用につきましては2番目に低いことになりますので、実施する効果は高いという評価になります。北コースにつきましては、利用者数は全体に比べて低いことが見てとれます。双方向希望が多く、くるりんばすでの往復利用は低いと出ておりますので、実施する効果は高いという評価になります。中コースは、評価として利用者数、双方向希望は平均値でございます。往復利用につきましては最も多いという形になっています。一方で、双方向希望が平均値でございますが、今回の双方向運行を実施することによりまして、利用者の利便性を向上させ、新しい利用者の確保を図っていきたいと考えております。
「7時台(1便)」を見ていただきますと、中央線が市役所から赤池駅に向かう時、その上の西コースの回り方としては、住宅団地を経由して、病院を経由して赤池駅へ到達するコースを考えています。同様に南コースにつきましても、住宅団地を経まして赤池駅を結ぶルートになります。中コースは、住宅地を経由して商業地域を二カ所ほど経由して市役所に行くという形です。基本的考え方といたしまして、朝の時間帯におきましては、住宅地から赤池駅方面への通勤・通学の往路需要に対応するため、西コース、南コースで優先的に設定をしました。昼間の時間帯につきましては、通院、買い物需要への対応でございます。1便の検討につきましては、コースごとにその指標を示しております。

事務局

今回の双方向運行、結論はどの便を右、どの便を左に行ったらいいかという検討を行いました。前回の地域公共交通会議、この生活交通部会で、西、南、北、中の4コースについて双方向を検討しますという結論に至りましたけれども、その後、名城大学松本先生の方で、利用者の乗降調査、どこで乗ってどこで降りた、その方はどんな時間帯にどのコースからどのコースへ乗り継いだなど、詳細な利用実態調査を行いました。前回は、春先に行った利用者アンケートで双方向を希望しますという一つだけの指標で双方向運行を検討するとしておりましたけれども、それだけでは必要性としては弱いだろうというところから、今回、利用実態、まさに今使われている方がどういった使われ方をされているという実態を踏まえて、4コースで双方向運行を検討することがいいかということをもう一度再検証しております。その再検証した結果、利用者が多いとか少ないという指標、春先からの引き続きの双方向希望であったり、実態として行きも帰りもくるりんばすを使っているかどうかという三つの指標を見ました。利用者が多いのにもかかわらず、行きも帰りも使っていないのは、どちらかに問題があるのではないか。行きだけしか使っていない、帰りだけしか使っていない、どちらかに問題があってどうしても使えなかった。物理的にくるりんばすが運行している時間帯の外で使っているということもあり得ますけれども、今回は行きも帰りも使えるようにするために双方向を検討しておりますので、基本的にはどちらかが乗られていない方が多いコースを検討する必要があるだろうということを見てまいりました。あとは、春先に来いました双方向の運行希望です。今回、試験的にどのコースをすれば効果的、または有効か。その検証を経て、当然来年度以降、残りのコースにも検証結果を踏まえて効果的に入れていくというステップで検討されるという結論に至っておりますので、まずそこの説明を追加します。今回、冒頭で挙げた西、南、北、中の4コースで検証した結果、やはり4コースが7コースの中では双方向を検討する効果は高そうだという結論を得ていますので、その4コースにおいて詳細な検討を行いました。ただ、北コースにつきましては、どの便、どの時間帯を右左という検討から外れますので、西と南と中の3コースについて、どの便をどうしたらいいかという詳細な検討を行いました。西、南、中の3コースでどの便をどの時間帯で回るかに当たっては、何がしかの指標に基づいて設定する必要がございます。奇数便、偶数便、午前、午後という決め方もありますけれども、今回は利用実態、利用されている方の動向を踏まえて設定することが効果的な決め方ですので、それを詳細に把握します。設定に当たりましては、検討としまして三つ考えました。
まずチェック1、効率的な運用のあり方から見た検討としましては、総所要人分とこの3コースのどこで乗って、どこでおりたということは調べてございます。時刻表でどこからどこに移動するのに何分かかるかもわかっておりますので、バスを運行するに当たって、それだけの時間的な指標として掲げます。仮に1人の方が50分乗っていても、50人分と同じです。10人の方が5分で移動するのと、1人が50分乗っているのは結果的に同じですので、そう数値が少なければ少ないほどバスの運行は効果的に行えます。要は、多くの方を少ない時間で運ぶためには右か左かという検討を一つ目として行いました。
二つ目、利用者需要から見た検討につきましては、当然今回は乗降区間を調べてございます。その中で、特にどこから乗って、どこでおりたかという乗り降りの区間を検討してございます。
チェック3としましては、くるりんばすは当然市役所で乗りかえができます。それぞれの便だけで見るのではなくて、今回検討する西、南、中の3コースにおいて乗りかえという指標を踏まえて、どの便を変えたらどうかということを検討しております。大きくはこの三つ。その便でいかに時間を短くして運ぶことができるか。また、特定の乗り降りする区間で多いところがないかどうか。それと乗り継ぎを指標とします。
また何かの基本的な考え方に基づいて、この指標をチェックする必要があると考えました。くるりんばすの形態は、西コースは市役所を出て、北の香久山住宅団地を通って、岩崎台を回って赤池を経由した後、市役所に戻ってくる。基本的に左回りの運行がされております。ということは、香久山あたりの住宅団地から赤池には出てこれるけれども、赤池から香久山の団地へ帰るに当たっては、赤池から市役所、1回乗りかえて、次の便で住宅団地に帰らなければいけない。朝は皆さんが赤池に出たがっているという需要はわかっておりますので、朝の時間帯は香具山の住宅団地から赤池には出れるんですけれども、夕方の帰りはぐるっと回らなければ帰られないという結果が出ておりますので、朝の時間帯は赤池、帰りは逆に赤池から住宅団地へ帰りたい需要が存在しているはずだということで、夕方の時間帯において赤池から梅森台、香久山、岩崎台と、朝とは逆の方向へ帰すことによって、朝の片側しか乗られていない方が帰りも乗れるような形態を考えました。
南コースは、市役所から赤池へ出て、それから南ヶ丘を経由して日進へ行く。同じように左回りで回っておりまして、赤池から南ヶ丘の方向へは行けますけれども、逆に朝、南コースの主体を占める南ヶ丘から赤池へ出るためには、日進駅へ出て豊田線に乗るという手段はありますけれども、南ヶ丘から日進駅、市役所をぐるっと回って、赤池へ出てこなければいけない。その形態だと、赤池から南ヶ丘には出やすいという帰りの交通手段はできているけれども、行きの南ヶ丘から時計回りのように赤池へ出ることはできておりませんので、西コースとは逆のパターンで、朝の時間帯に南ヶ丘あたりの住宅団地から赤池へ出してやる。夕方は今の形態で帰れれば、行き帰りの方向が確保できますので、朝の時間帯に手を入れる必要があるだろうと考えました。
中コースにつきましては、岩崎とか香久山のあたりを回っておりますけれども、基本的には商業施設に付帯するバス停が多くございます。朝とか夕方よりも、朝のピーク時間が過ぎたあたりから商業地へ行かれる方が使われている。往復利用は一番高く、8割ぐらい使われていますので、利用実態を見ますと中コースで行きも帰りも使っている方は、かなり時間をかけて、また乗り継ぎをして利用されている。これはお買い物に使っていますので、通勤・通学といった本当にわずかな時間の中で移動しなくても、比較的時間に余裕のある方たちが乗り継いだりして何十分もかけて移動している。これも右なり左といって入れることによって、それらの方たちの利便性の向上に働くのではないかということで、中コースの検討をするということでございます。ただ、赤池と市役所間では西と南コースが双方向の形態になっておりますので、どちらかを変えた途端に同じ方向になってしまいますので、西と南はセットで考えなければいけないということも一つの大きな視点ですけれども、住宅団地から出てくるためには方向が重なってしまうこともありますので、そういった場合にはどうするかという検討をしたところ、今回、中央線が赤池⇔市役所間、または長久手古戦場まで行きますけれども、その時間帯に中央線が逆の方向へ行くことによって、赤池と市役所間をどちらの方向でも移動できるようにという指標も考えております。
西コースを事例として説明します。今回調査した中では、3便の9時30分は29人ございますが、ここが最も多くなってございます。ほかの便も20数人から14名とございます。右側にチェック1、2、3とございますけれども、まずチェック1につきましては、先ほどのように乗りおりされた人数と所要分がわかっていますので、それを掛け合わせたものが、右上の表にございます総所要人分比です。左回りと右回りで数字が出てございますが、当然数字が小さいほど効果的な動きができていることになります。3便を見ますと、現行の形態から逆に回すとすると、かなり時間がかかる。これは今の利用者が、時間が短くなるように乗り降りしていますので、逆に回すと時間がかかるのは当たり前の話ですので、左回りの方が小さくなっている。ここで、その左回りと右回りの比を求めたのが、右側の2.3という平均でございますけれども、当然数字の小さい方が、効果が大きいので、今の左回りで回した方が効果的という設定でございます。平均値と比較した場合には、チェック1で左回りとなりますのは、朝の3便目と昼から夕方にかけては今の回りの方が効果的ということです。チェック2の特定の利用の区間としましては、9便の15時40分で赤池から市役所へが、ほかに比べて利用者が特に多い時間帯です。チェック3につきましては乗り継ぎですが、右下に表で西コースの乗り継ぎ状況を赤枠で囲ってあります。計のところで5便と10便の2カ所が赤く塗ってありますけれども、ほかのコースから西コースに乗り継いだ方が1便だけで5人も見受けられますので、乗り継ぎが多いということは、今の回りの中で使いたがっているという考え方で設定します。
これは平均の中でどの便が現行の形態を望んでいるかという、あくまで一指標でございます。この指標と、先ほど申しました基本的な考え方、朝に通勤・通学、昼の間では通院なり買い物といった需要、夕方に帰るという中でそれぞれ設定すると、朝では、住宅団地から赤池方向へ出てくる今の運行形態の左回り。日中につきましては、買い物なり、東名古屋病院へ行ったり、香久山あたりの商業施設に行くためには、今の左回りもありますし、逆方向で帰るといった右回り。日中の時間帯は、それぞれの左、右といった方向を入れて、逆に夕方からの方向につきましては、逆に赤池から住宅団地に帰れるような右回りといった設定が考えられます。
ただ、なぜ総体的に高いのに右回りを入れているかにつきましては、西コースで利用されている方向を見ると、住宅団地から赤池というよりも、赤池と市役所間で多く利用されているので、チェック1で夕方に左回りが入っているのは、西コースで左回りということは赤池から市役所へ出ている方向ですので、南コースを逆回りすれば西コースの左回りを代替できる。西コースを逆にしたら市役所から赤池になってしまいますので、赤池から市役所は行けなくなりますが、南コースを逆にしてやることで、赤池から市役所といった需要は賄えると判断できますので、こちらをあえて夕方に赤池から住宅団地に帰してやって、南コースを反対にすることによって、赤池から市役所の需要、または中央線が新たに赤池・市役所間はピストンで動いていますので、今よりも赤池から市役所へ帰る人たちの需要には対応できると判断した結果、朝と夕方にそれぞれの住宅団地への方向と、昼間は双方向で動くように考えました。
今の考えに基づいて各便でそれぞれ決定すると、オレンジ色の西コースでは、1便、2便、3便は住宅団地や病院から赤池、青色の南コースは、南ヶ丘から赤池へ出る方向を1便、2便で設定して、3便目につきましては、特に南コースで赤池駅から住宅団地に出る方向で需要が特化しておりますので、これは今の形態を残しました。あとの4便以降の10時台から15時台ぐらいまでは右と左を交互に入れます。16時から18時までの夕方の時間帯に当たっては、朝とは逆方向で、西コースは赤池駅から香久山団地の方向、南コースでは赤池から南ヶ丘の方向を入れてあげる。朝の時間帯と夕方の時間帯は重なってしまいますので、そこに当たっては、中央線で赤池駅と市役所間を代替して入れるということで、主要な乗降区間での代替が確保できると判断した結果、このような絵にさせていただきました。

事務局

この分析を踏まえまして、総合的な判断といたしまして、便ごとの向きを考えた案をお示ししたいと考えております。実態に合わせた右回り、左回りという設定をしたいと考えておりますので、皆さんの御意見をお聞かせいただければと思います。

議長

都市交通では、今の御説明が非常に効果的なんです。それは、1時間に1本であるからです。できれば普通のくるりんばすでも、ラッシュダイヤ、朝間ダイヤ、夕方ダイヤ、お買い物の昼間ダイヤということです。当然いわゆる利用ニーズに応じて、行き帰りの問題や商業都市の問題、通勤・通学の問題があるのですが、乗車人員で見ると余り差がないということです。総体的に乗られるのが、279人、268人、276人と全体的に少ないので、結論的には、いろいろ調査やればこういうふうになるかなということとは思っています。
それともう一点は、往復利用者が中コースだと78.5%というのは、100人中78人は帰りは乗った。ところが、双方向運行希望は46.8%しかいなくて、半分が双方向は要らない、どっちでもいいと言っている。ところが、往復利用割合としてはたくさんの方が乗っているというのは、不特定な時間で、いつ乗って帰るかわからないけれども、とにかくそれに乗って帰ろう。だから、双方向を無理してやっていただかなくてもいいという意見。本当ならば78%以上、8割に近いのが往復をしているのだから、当然希望があれば、真っ先にこれとイコールぐらい出てきてもいいなと思います。

事務局

南コースと西コースと中央線の組み合わせは考えざるを得ないものですから、その辺は考えていきたいと思っております。ただし、できるだけ多くの方が通勤・通学に使っていただくことも今回の目的でございますので、そういうことも視野に入れていきたいということはあります。特に中コースですと、グリーンハイツを北コースから外した関係がありますので、どうしても逆コースをやらないと、そこを通れないということもありまして、是非アドバイスをいただければと思っております。もう一点ですが、ここに時分が若干書いてありますけれども、これは以前に皆さんにお示しした時分の中で何時台と入れたところでございますので、先ほどダイヤの話をさせていただきましたけれども、正解ということではなくて、これについても調整をさせていただいていますので、それこそ何便が回るというよりも、午前便とか午後便、昼間便ぐらいのイメージでお聞きいただけるとありがたいと思います。

議長

運行ダイヤ表につきましては、事務局もお金が絡みますので、いろいろ苦労なさって検討されているということで御了解をお願いいたします。
それでは、事務局からも説明いただいたので、次の(4)の運賃へ移ります。事務局、お願いします。

(4)運賃について

事務局

現在の7コースについては、運賃の変更は考えておりません。同じく100円の料金で考えております。資料にありますように、中央線についての御提案をするものでございます。案としましては三つほど持っております。1.区間料金の御提案です。これは「赤池駅」から「市役所」間を100円の設定。それから、「市役所」から「長久手古戦場駅」の間を100円の設定と、区間料金を考えております。
2番目の案といたしましては、昼間割引をとった形の料金設定でございます。朝と夕方の通勤・通学時に御利用いただく場合につきましては、中央線の設定として、幹線道路を走って鉄道駅を繋ぐ、他のくりんばすとは差別した形の料金設定を考えまして、始発から2便ぐらいまでの時間と、通勤・通学で御利用になる夕方便、終発前2便程度におきまして200円の設定です。それから、くるりんばすを御利用の方で、3便以降の間、昼間の時間帯についてのみ、他のくるりんばすと同様の100円で設定してはどうかという2案目。
3案目として、基幹バスの役割も果たしている中央線という性格上、一律200円の設定という3案を考えました。事務局としては、一番最初の区間料金で設定をしたらどうかというところで考えております。それから、一番下に「乗り継ぎ券の発行は市役所のみ」と書いてありますが、今の実態を申しますと、本来の利用の仕方をしていない方がおみえです。
現在の財政状況の中、くるりんばすにおきましても運営費のことを考えますと、少しでも収入面についても配慮してまいりたいと考えておりますので、この乗り継ぎ券の発行は市役所のみをご提案したいと考えております。

議長

今回の中央線は、今までの料金より安くなるわけです。200円なら200円でいいのではないかと思いますが。乗り継ぎ券については、利用者の方は往復券と間違えているのです。乗り継ぎ券を始めたときは、市役所だけのはずでした。今は、市役所以外でももらえるのですよね。ですから、この案ははっきり賛成です。
この件につきまして、皆さんの御意見をお聞きしたいと思います。

委員

以前から65歳以上はくるりんばすを無料にするというのはありました。ですから、高齢者を無料にするという考え方は持ち続けてほしいと思います。そして、再編成の時に、例えば車を買いかえるとか、車の台数を増やすとか、いろいろなことで100円が200円になるということは、私はやむを得ないと思います。

議長

中央線は、現在、赤池から長久手古戦場まで行ってます。これは最高が420円です。それを最大200円にすると言っているのです。これを市役所を基点にして100円と100円、途中で乗れば200円だという説明です。これは安くなるのでいいだろうということで、昼間帯の案が出してあります。
そして、乗り継ぎ券は、乗り継ぎの原則として市役所で乗りかえるという大原則がございますので、市役所なら出しますということですが、いかがですか。

委員

考え方としては、正しいと思います。最初からこれ1本でいけばいいものを、非常にルーズになっていた結果だと思うのです。そのルーズを、また引き締めようというわけでしょうけれども、これは正当だと思います。

委員

乗り継ぎ券は市役所のみですね。

委員

私は案の3番、一律200円。それから、市役所のみと。

委員

3.の一律200円がいいと思います。

委員

料金は、これでいいのではないかと思います。。安くなる所もありますし。

委員

料金としては、同じで一律200円を私は希望します。

議長

乗り継ぎはどうですか。

委員

乗り継ぎは、普通の路線から中央線に乗りかえていく方もみえるのではないかという気がします。そういったときの料金編成はどういうふうに考えていかないといけないのかなという部分もあります。

委員

料金は一律200円ということで、乗り継ぎは、今までは必ず市役所だったら券がもらえるという形に徹底してほしいです。それと、中央線と他との乗り継ぎは別問題。

委員

一律200円で、乗り継ぎは、市役所のみの方が迷わなくて簡単でいいのではないかと思います。

委員

くるりんばすの一つに入れるという中央線を200円にするという根拠はどこに出てくるのかを教えてほしいです。くるりんばすが100円なら、中央線も100円でいいではないか。200円にするならば、論理的根拠があるはずなので教えてほしい。乗り継ぎ券は、今デメリットを聞きました。不正に近いようなことも行われることがある。しかし利用している方にとって、市役所のみにせずに、ほかのところで使える、逆に言うとメリットもあるんじゃないかと思うのです。メリットとデメリットの比較がどのようにされて、市役所のみにするか。

議長

すべてが財政上の措置ではないですか。

委員

財政は確かに厳しいですが、それだけでは納得していただけないと思いますが。

委員

どういう理論づけをされているのかというのを知りたい。

委員

中央線もくるりんばすだというなら、やっぱり100円でないと合わないなと思います。しかしながら、お話を聞いていますと、中央線は今までのくるりんばすと考え方がちょっと違うような気もするので、一律200円でもいいかなとも思います。

議長

特殊なバスであれば、100円が200円で納得するのでしょうけど、私は財政措置だと思います。

事務局

中央線の場合、新たに入れていくわけではなくて、廃止代替路線を日進市の予算で補助を出して運行していたものを今回取り入れたということから、基本的にその部分で値段も変えていったらどうかという考え方です。
例えば赤池から市役所までが180円です。愛知学院の学生が多く、愛知学院まで320円かかります。それを100円という話で最初考えておりましたが…
実は、現在の路線バスは赤池駅で満車になった場合、もう1便出ます。これをコミュニティーバスにすると、1便しか走らないので、乗りこぼしがあったり、途中で乗れない人が出てしまう可能性があることから、提案1は、あくまでも200円を担保するということではないのですけれども、普通に御利用いただける方は100円、市役所から行ける場合は100円、多く乗られる方は200円という考え方で示させていただきました。
基幹バス的な考え方で、(バス停を)飛ばして走らせようという案も以前考えさせていただきました。全部のバス停で停車するのではなく、急行のような形で走らせたらどうだということも考えたのですけれども、途中のバス停から利用していただいている方もかなり多くございますので、一律料金でもいいのかなという中で話をさせていただきましたが、実は財政上非常に厳しいところもございまして、ダイヤも含め皆さんにきちんとお示しできない部分があるということがございます。また、乗り継ぎ券につきましては、基本的に今の中央線とくるりんばすは別物だという考え方でずっと進めてまいりましたので、料金につきましても別物だということで考えています。
したがいまして、中央線へは乗り継げないという考え方を持っています。北コースで来て、市役所から中央線のどこかに行かれたいときは、乗り継ぎ券で乗り継げないという方針でおります。
メリット、デメリットの話ですが、乗り継ぎ券は基本的には、あくまでも100円で市役所についた方に、自分のコースのくるりんばすでは行けないところに1回で行ける、100円で行けるということで作りましたが、皆さんが上手に使っていただいてしまった関係で、どんどん枠が広がってしまったということがございます。それを是正したいというのが一つです。

議長

200円の根拠としては、中央線は安くなったら学生が殺到し、乗ろうとする市民が乗れなくなることを心配するわけです。そうした場合、2便出すことができませんので。

委員

現実はどうなのですか。満員になっているのですか。

事務局

学生の乗りこぼし防止のため、現在の廃止代替では増便(臨時便)は、朝と夕方1便ずつ出していただいています。朝は学生が第1限に間に合う便です。

議長

この廃止代替路線については、思ったより赤字は少なかったらしいです。

委員

市長のマニュフェストにくるりんばすが65歳以上無料という形でしたら、中央線も同じ扱いにしてはどうか。

議長

マニフェストは市民との契約だという意見もあるし、マニフェストはマニフェストではないかという意見もあります。

委員

別物だというと、やはり料金的に違うのでは。

議長

それは生活交通部会の意見として、もしそういうことになり、65歳以上は現実に無料ということが来年度の予算化の中で入っていれば、中央線も当然半額なら半額だとなりますが…。

委員

一緒にすべきではないかと思います。

議長

中央線もくるりんばすなのだから、今くるりんばすと一緒だと言ったところで今後苦しいところがあります。当局はそれを腹に入れてやられるのだろうと思いますが。基幹バスとか志段味を走るウェイバスのように変わるならいいのですが。

委員

この100円を200円にするという考え方、これは税収が非常に落ち込んできているということが一つあるのでしょうか。

事務局

中央線の話だけですると、先ほどの学生が大量に乗ってしまって、他の方が乗れなくなってしまうということが一番危惧しているところがあります。税収が減っているということは事実です。来年度予算は非常に厳しいということも私どもは感じています。

議長

我々には、乗り継ぎ券発行を市役所のみでというのは聞こえていますけれども、ただ、今おっしゃったようにマニフェストを守ってくれるという意見はあったということは議事録に載せていただいても、やぶさかでないと思います。

議長

大方の考え方として、生活交通部会では、中央線は一律200円が妥当ではないかというような御意見が多かったということで、乗り継ぎ券については、原点に返って、委員皆さんの御提案のように、財政上の問題も含め、これは廃止、いわゆる提案をオーケーということでよろしいですか。
〔(異議なし)の発言あり〕

議長

ありがとうございます。それでは、その他について、事務局から何かございますか。

(4)その他

事務局

その他については、特にございません。

3.連絡事項

事務局

部会の今後につきましては、地域公共交通会議を1月 19日(月曜日)の午後2時40分、今日と同じような時間帯で設定をしていきたいと思います。また変更になるようでしたら、早急に通知等で御連絡を差し上げるという形でお願いしたいと考えております。 部会長:次は全体会議で 19日、ひとつよろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。

会議終了

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